乱入
挙式が終わり、続いて披露宴が開かれ、既にケーキ入刀を終えた所だ。
勇者「ガツガツっ」
魔法使い「美味しい!」
リカルド「おいしいね」
僧「・・・」プイッ
僧(あんな事がなければ私も・・・私たちも)
少し涙が出そうだ。
少ししてゲストのスピーチや、余興が行われた。
最後の締めくくりは花嫁によるスピーチだ。
「パチパチパチ」
王子「大丈夫ですよ、深呼吸して」
姫(あなたが急遽一週間後にしたせいで、慌てて作ったのに・・・)
姫「スーハー」
深呼吸をする。
姫「まずはお父様・・・今日はまで私を育ててくれて、私を1番に考えてくれてありがとうございます。
母がなくなってからは常に私を気にかけてくれた事、気づいていました。」
国王「おお・・・我が娘よ」グスッ
姫「どんなに辛い時も、どんなに寂しい時も
近くには常に貴方がいてくれました。それに・・・」
「ガシャンっ!」
窓が割れ、何者かが侵入してきた。騎士だ。
国王「な!?奴はもしかして呪われた騎士か?」
王子「勇者様たちが倒されたのでないのですか?」
勇者「い、いえブライトが確かにトドメを・・・」
騎士「姫はもらっていくぞ!」
「きゃあああ!」
「うわあああ!」
室内はパニックで大勢の人が逃げ出す。
王子「どけっ!」
姫「きゃあっ!」
国王「お、王子殿!?」
王子は姫を押し倒し、置き去りにして一目散に逃げ出す。
姫「・・・っ」
騎士が近づく
騎士「姫を渡せ」
国王「くっ・・・」
???「そこまでだ!」
騎士「・・・!」
国王「ブ、ブライト?姿を見せないと思ったら」
ブライト「すみません、やつにトドメを差しきれてなかったようです。今度こそ私が必ず倒します。」
騎士「前のようにはいかんぞ」
「ガキンッガキンッ」
ブ「くっ!」
騎士「その程度か?」
「ブンッ」
騎士の一撃を皮一枚躱す。
騎士「ふんっ!」
騎士が剣を振り下ろす。
ブ「間に合え!」
一瞬反応が遅れる。
「キンッ!」
ブライトの剣が弾かれる。
騎士「終わりだ!」
騎士から重い拳が放たれる。
ブ(今だ!)
騎士の拳をかわし、隠し持っていた短刀で胸を刺す
騎士「ぐわあああっ!」
鮮血が舞い、騎士がその場にどさりと倒れる。
ブライトは剣を振り上げ、勝利の雄叫びをあげる。




