苦しみの声
アナテマについての説明2
現在勇者たちが潜入している、今は亡き国。
とある魔族のせいで、呪いを受けたと言われている。今では呪いを受け、廃墟からでることが出来なくなった者たちがさまよいつづける場となっている。そして、世界一の軍事国家が滅びたことで、世界のバランスが崩れたと言われている。
呪われた騎士「やはり来たか」
やはり?まるで来るのを知っていたかのようだ?
さっきの戦いで気づかれたのか?いや、もともと知っていたのであれば、他の騎士たちが待ち伏せしていたのも説明がつく。
勇者「こいつが・・・」
ものすごい覇気と、身に纏ったオーラが尋常じゃない。うまく説明はできないが、下手に一歩動けば
殺されてしまいそうな、そんな雰囲気だ。
騎士「何用だ?答えによっては・・・」
勇「アンタを殺すつもりはないよ」
兵士「え?何を言っているのですか?」
リカルド「ブライトという兵士はいないか?」
騎士「・・・?誰のことを言っているか分からないが、たった1人なら生きているかもしれん」
魔法使い「その人はどこにいるの?」
騎士「生きている保証も無いが、そんなに会いたいなら合わせてやる」
「バンっ」
突如床が開き、俺達は垂直に落下した。
「「「うわぁーーー!」」」
「どさっ」
10メートルは落下しただろうか?
俺は僧侶を抱えなんとか受け身をとるが、体中が痛い。魔法使いも勇者もそれぞれ生きてはいるようだ。
「ゴフッ」
重い鎧を着た兵士たちは、ろくに受け身を取ることが出来ず、落下の衝撃で2人は頭部を強く打ち付け即死、1人は口から血を吹いている。おそらく内臓が損傷したのだろう。回復を試みようとするも、数分後息を引き取った。
約20名程いた兵士たちは、これで全て死んだ。
勇者「にしてもここは?」
周りにはいくつもの牢屋があり、薄暗い。
魔「なんか怖いな・・・」
リ「しっ、なにか聞こえる」
耳を澄ますと、か細い声で何か聞こえる。
声の方へ行くと、牢屋の中に誰かいる。
???「誰かいるのか・・・?」
勇「あんたは?」
魔「もしかしてブライト?」
ブライト「なぜ俺の名を?」
リ「あんたを助けに来たのさ、姫様のお願いでな」
ブ「姫様・・・申し訳ありません」
なんとか牢屋の錠を破壊し、彼を救出する。
着ている鎧の全面は、何かで裂かれたあとがあり、
ドス黒く染まっている。
僧「すぐに回復しますね」
ブ「すまない」
勇「あんたは騎士を倒しにきたのか?」
ブ「ああ、姫様を脅かす存在は許さない」
勇「そうか・・・実はな」
彼は、姫を他国の王子と結婚させる為に、自分はここに派遣されたのだと知る。
ブ「俺は騙されて・・・」
魔「安心して!お姫様には絶対に会わせてあげるから!」
ブ「・・・ありがとう」




