旅の始まり
この世界には大きく分けてモンスター、魔族、人間
が存在しており、その中でも、魔族と人間は知能が高く、独自の文化を形成してきた。
魔族と言っても一概に人間の敵となるわけではなく、
多くはないが、人間に友好的な魔族も存在する。
ついに魔王討伐の旅が始まった。
勇者とリカルドが馬車を引く。
魔法使い「始まっちゃったね」
勇者「なんか嫌そうだな笑」
魔「だって大変でしょ!何年かかるのか・・・」
僧侶「次の街までどのくらいかかるんでしょうか・・・」
勇「2人ともネガティブすぎるぞ!なあリカルド!」
リカルド「まあ、俺も不安はあるよ、勇者は気合い入ってるな」
勇「当たり前だろ!ついに出発なんだぞ!それに
魔王倒したら、女の子にモテちゃうかもなあ///」
魔「下心ありすぎ!その為に勇者になったんじゃないでしょ!このバカ!」
初日ということもあるが、とても良い雰囲気だ。
「「「ピギー!!!」」」
スライムが数匹現れた。
勇「みんな戦闘準備!訓練した通りにやれば勝てるから!」
スライムはかなりすばしっこく、毒性の溶解液を吐くため、見た目以上に強い。
魔「これでも喰らえ!」
杖から小さな火の玉が放たれる。
スライムに火はかなり効くようで、断末魔をあげながら燃え尽き、灰となった。
「ガー!」一匹のスライムが背後から、僧侶に毒の牙を向けた。しかし、そこにリカルドの右のパンチが放たれる。
「ピギーッ!」地面に叩きつけられ、力尽きたスライムも、同様に灰となった。
リ「大丈夫?」
僧「・・・」プイッ
リ(無視かよ・・・まあいつも通りか)
しばらくして戦闘が終わり、再び馬車を走らせる。
魔「こんな強いの聞いてないんですけど・・・」
勇「確かに強かったなあ、スライムのくせに」
僧「皆さん怪我はないですか?」
リ(それにしてもなんで俺らが馬車走らせてんの?
馬ぐらい用意して欲しかったな)
しばらくはモンスターは出ることなく、次の街へと続く森の入り口へ到着した。
勇「この中はどこから敵が来るか分からないから警戒しよう」
魔「お腹すいた」
勇「お前緊張感なさすぎ」
リ「そろそろ飯にする?」
勇「じゃあそうするか」
魔「やったー!私カレー食べたい!」
僧「食材と水は節約しないとですから」
結局簡単な炒め物になった