玉座へ
姫「ブライト・・・」
彼が騎士を退治に行ってからおよそ一週間が立つ。
最悪な予感が頭を何度もよぎる。
でも、大丈夫・・・だと信じたい。
あの人たちが行ってくれたから。
姫「グスッ・・・ヒックっ」
国王「おお・・・我が娘よどうしたんじゃ?」
姫「ブライトは無事でしょうか?」
国王「どうじゃろうな・・・」
姫「・・・」
国王「心配するな、奴の犠牲は無駄にはならん
きっと勇者達が、あの騎士を倒してくれるであろう」
姫「彼はまだ生きています!絶対に!」
城内に入ると怖いくらいに静かだ。
壁や天井は崩れている部分があり、足元も不安定な所もある。
勇者「やっぱりボロいな、みんな気を付けよう」
部屋の数は思ったより多く、しらみ潰しに
開けていてはキリがない。
魔法使い「やっぱり玉座?みたいなとこにいるのかな?」
僧侶「その可能性が高いと思います」
リ「とりあえず上に行ってみようか」
少し時間はかかったが、崩れていない階段を見つけ、
上に登った。
「ブワアーーー」
待ち伏せをしていた騎士たちによって
炎の魔法が放たれる。
「ぎゃあっっっっっ」「あづいっあづいっ」
先頭に立ってくれていた兵士たちが火に包まれる。
鎧ごと体は溶け、見るも無惨な姿になっている。
加えて辺りには人が焼ける匂いが立ち込めている。
俺と勇者で騎士を倒すも、兵士の数はかなり減った。
その後も、無限に湧いて出る雑魚達に苦戦しつつも、
玉座と思われる部屋の前まで来た。
残る兵士は3人ほど。正直心もとない。
勇「みんな準備は良いな?」
勇者が重い扉を開ける。
呪われた騎士「きたか・・・」
中にはやはり奴がいた。




