迷い
アナテマについての説明
呪われた騎士がいると言われている国。現在勇者たちがいる国から北西にあり、かつては世界一の軍事国家として栄えていた。
現在では呪いをかけられ、誰も近づくなと言われている廃墟。おとぎ話でも度々登場する国。
街での買い物や、準備を終え、宿へ帰る。
その途中、「すみません!」
勇者が何者かに手を引っ張られ、細い通路に入る。
リ「追いかけよう!」
なんとか追いつくと、その人は被っていたフードをとっており、顔を見ると王国の姫だった。年ごろはまだ、18といったところか。
勇者「え?姫さま?」
姫「お願いがあるんです!」
勇(顔が近いし胸も当たってる・・・///)
勇「な、なんですか?」
姫「あの騎士様を倒さないでほしいんです!」
勇「え!?」
姫「じつは・・・」
どうやら近くに呪われた国、そして呪われた騎士の存在があることによって、自分たちの国は今まで戦争に巻き込まれなかったというのだ。それに加え、この国はかつて呪われた国と友好関係にあり、王子と姫が結婚するのが伝統だったそうだ。
そんな国に手を出せば、自分たちが呪われるかもしれないと他国は警戒をし、手を出さなかったそうだ。
姫「そして私は今、他国の王子から結婚を申し込まれています。そして彼らは結婚のあかつきには、呪いの騎士を殺せと言ってきました。」
勇「王様が言っていたのは嘘か」
姫「はい。騎士を倒すという口実が作りたかったのでしょう。」
勇「でもなんで?それなら騎士倒した方が良くない?」
魔法使い「本当にばかねぇ・・・お姫様、あなた王子と結婚したくないんでしょ」
姫「・・・」コクッ
勇「なるほどな」
魔「察しが悪いわねぇ」
勇「ほっとけ!」
僧侶「どうして結婚がいやなんです?」
姫「自分が好きな人と結婚したいんです・・・」
リ「他に好きな人がいるんですか?」
姫「この国の兵士の中にいたんです。国王は兵士や国民に、あなた達についたものと同じ嘘を言ったんです。それで、あの人を含む何人かが騎士様の討伐に行ったのですが、帰ってこないんです。」グスッ
勇「どちらにしろあの国には行かないと行けないか」
姫「お願いします!なんとかしてください!」ウルウル
勇「・・・///」
魔「私たちに任せて!」
勇「なんか気合い入ってるなあ」
魔「こういうドロドロした恋愛ストーリーって、なんか良くない?小説の中に入ったみたいでさ!」
勇「はいはい、とりあえずなんとかしてみるよ」
姫「ありがとうございます!」




