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雪を降らせたい


「なるほど。それでお兄様がわざわざ」

「出向いてきたよ。なんの用なんだ? うちの妹姫に」


 町を駆け抜け家に戻った僕は、向こうの世界に飛び込んだ。


小雪だけが気付く、ということは小雪だけを限定して送られたものであるに決まっているからだ。


もちろんそうだったとも。しかも顔見知りの犯行だった。


「小雪ちゃんがそんな状態だとは知らなかったんだよ。悪かったって」


 年下の仲間は、一応謝ると笑顔をしまい、困っているんだよ、とつぶやいた。


 僕は思わず周りを見回した。


 緑の丘の上。巨大なはるにれの木の下。


 何かが起こっているというのだろうか、ここに。とても静かに降りているような空気。見渡す限りの静謐。

 

 小雪に救えるもの? と言えば。


「雪?」


「そろそろ雪が降らないと、バランスが崩れちゃうんだよ。こんなに長く雪がないことに、この土地は慣れていないから」



 僕は頭を抱え込んだ。小雪にこんなことを、伝えるのは僕の役目なんだろう。


 この世界、この物語のような国は広すぎて、僕には掴みきれていない。この土地のバランスがどうなっていても、どうせ僕には理解できない。


 だからこの場合大切なのは、今正斗がここには雪が必要なのだと、そう言っているということなのだ。


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