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まだまだ雪は降らない


 午後になって出かけた僕は、第一の課題の解決を見つけることになった。


 妹の斜め後ろに同じ学校の男子生徒。見るからに陽気な男とは対照的に、小雪は怒ったような顔をしてうつむいている。


 僕は電信柱のかげに隠れながら、ため息をついてしまった。


 なるほど、そういうことですか。


 小雪に対して、(仮に)Aくん。

彼は普通の人間に違いない、残念なことに。


 恋を始めるにあたり、小雪は気が付いてしまったのだ。自分の持つ特異性の意味に。


 普通になりたいと思い詰めているこの時期に、またよりによってあの世界がはみ出してきていたら、それは嫌なものだろう。


 よし、お兄ちゃんが片付けてやるからな。


 しかしそれは根本的な解決にはならない。


 小雪は恋する相手を選ばなくてはならないわけでは決してないのだ。問題は小雪の認め方にある。


 僕たちは人より、――ちょっと力を持ってるだけじゃないか。



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