1.転生!?
「ん?ここはどこだ?真っ暗で何も見えん!」
俺、ヨシヒロ(40才)凄い戸惑ってます!
さっきまで娘・コナツ(10才)と一緒にお散歩してたのに何?ここどこ?
よーくみて見て見ると黒い丸い物が目の前に有る…
「何これ?見た事無いな〜」
ちょっと手を伸ばして見た。
「ん?手が無いじゃん!てか俺どうなってんの?」
冷静になって自分の確認をしてみた。
手は〜無い。足は〜無い。ん?感覚は〜有る。ん?
何これちょっと待て俺は我が愛する娘と2人でお散歩をしていた筈だ。そして…トラックに轢かれたんだ!
「まさか転生?…いやいやまさかさっき二人で話していたトラック転生とか無いだろ〜ってまさかコナツもか?」
周りを見渡してみるが漆黒の闇の中に黒い丸い物しか感じ取れない。
「とりあえずこの黒い丸い物に触ってみるか!」
そう思って近づいてみる。
よく分からんが動けるらしい。
そのままぶつかってみる。そうするとその黒い丸い物は風船の様に弾けて消えた。
その瞬間、俺の中で何かが膨れた。
「あれ?俺なんだかテンション上がって来たな!」
独り言もここまで来ると病的である。
落ち着いて周りを見てみると同じ様な黒い丸い物が沢山見えて来た。
「何これ!よく分からないけどとりあえずやっとくか!」
とにかく目に見える黒くて丸い物に体当たりをしていく、当たる度に素晴らしい高揚感を感じる。
「何これ!?癖になりそう〜!」
ふと自分の体に違和感を感じた。
「ん?尻尾生えてるな!てか今俺どうなってるの〜?」
漆黒の世界の中心で叫んでみた。
冷静に極めて冷静に自分を確認して見た。
手…無い。
足…無い。
尻尾…有る。
…
何これ?もしかして俺も黒い丸いやつなの?んで尻尾生えたの?
おたまじゃくしかい!