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SKY WALKER  作者: かすがまる
第2章
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悪魔来たりて・Ⅰ

 医務室の窓から空を見上げた。青く遥かな天球には、今日も雲上カタコンペが白い曲線を描いている。


 古き修道院を見渡したところで目新しさを見出すことはなく、平穏そのものだ。


 終業のベルが鳴った。音の数と間隔を計る。廊下に溢れ始めた人声が、次第に広がり、次第に移動していく。ここも例外ではない。扉の外側を笑い声が行き交いはじめている。


 並べてそれらは他人事……自分を除いたところで楽しげに繰り広げられる。誰も立ち止まりはしない。誰も元難民をなど気に留めない。


 いや……これからは悪い意味で注目されるのかもしれない。


 罪人に石を投じるようにして、心を打ち殺す視線と言葉とが降りかかるに違いない。既にその雰囲気はあるのだ。侮りと蔑み、非難と揶揄の気配が。


 どうして。私ばかりが。いつも。誰も彼もが。私を。私ばかりを。


 長く長く吐息し、マリアはベットの上に上半身を起こした。だるさの残る腕を持ち上げ髪を手漉く。それだけで数本が抜けて、手とシーツとに黒い曲線が生じた。


「あら、もういいのかしら?」


 すぐにも声がかけられた。衝立の向こうから現れたのは修道女エイミー・モイレインだ。艶やかな女性で、修道服でありながらも豊満なスタイルを強く主張してやまない。


「まだ顔色がよくないわ。少し目を見せてね」


 ついと綺麗な指が目元へ添えられた。


 美貌が間近にまで迫ったから、マリアは少し息を止めた。


「貧血気味ねぇ……」


 吐息が頬にかかってくすぐったかった。仄かに香水が香る。


「……結局、授業へ戻れませんでした。情けなく思います」

「まあ、優等生。私の立つ瀬がないわね。貴女に付き添うって名目で農作業をサボったのよ」

「修道女はいつも冗談を言います」

「そう思う? それが冗談じゃないのよ。どうも苦手でねぇ……土いじりも、白シャツで土いじりする奴も。馬鹿だなぁ、汚れを取るの大変なのになぁって思うから」

「メタコム先生は洗濯もお好きなのかもしれません」

「んー、そういう解釈もあるか。それにしたって欠片も素敵とは思わないけれど」


 首を傾げる様も、椅子に座って脚を組む様も、他の修道女には見られない所作だ。言動もあわせて、このモイレインという女性の個性なのだろうとマリアは思う。


「で? どうするの? まさか起き上がる気?」

「放課後になりましたから、後は寄宿舎へ戻って休もうと思います」

「ホント、真面目ねぇ……いいからもう少し休んどきなさい。無理しないの」


 そっと肩を押され、マリアはベッドへ戻された。ホッとする。未だそんな体調である。


「何か飲む? ミネラルウォーター、果実水、炭酸水なんてあたりがお薦めね。あと、これは内緒なんだけど、実はアイスとゼリーもあるのよ。フッフッフ。凄いでしょう」

「お心遣いはありがたいのですが、そこまでしていただくわけにはいきません」

「いちいち遠慮しないの。ミネラルウオーター以外は私物だから、私がいいといえば、何人たりとて意見無用なのよ。ほら、選ぶ選ぶ。あ、でも、新参修道女が医務室の冷蔵庫を私物化してるって告げ口だけはしないでね?」


 チャーミングにウインクなどしてくるから、マリアは思わず笑ってしまった。奔放さとは時に涼風だ。どこか胸のすく思いがする。


「何だか少し元気が出てきました。やはり自分の部屋へ戻ろうと思います」

「あら、そ。振られちゃったわ。ささやかでもお茶会をしようと思ったのになー」

「フフ……私を気遣って、コーヒー、淹れずにいてくださったのでしょう?」


 流しの脇に置かれたコーヒーメーカーは使い込まれたものだ。カップや砂糖入れなども取り揃えてある。それにも関わらず、机の上には水の入ったグラスがあるきりだ。


 香りが、いけない。コーヒーに限らず、強い香りには吐き気をもよおす。このところのマリアは。


「ありがとうございます。明日こそは授業に出られるよう、早めに休みます」

「頑張る子は好きよ? でも何事も身体があってのこと。明日もお気軽にいらっしゃいな」


 魅惑的な微笑みに見送られてマリアは医務室を出た。


 少し話していたからだろうか、石畳の廊下は人通りもまばらになっていた。壁伝いに歩く。思わぬタイミングで眩暈や吐き気が襲ってくるから、倒れぬよう用心してのことだ。


「あれ、悪阻だったりして」


 耳に届いた、聞こえよがしなその言葉。


 マリアは咄嗟に奥歯を噛んだ。長く瞬きし、長く息を吐き、ゆっくりとゆっくりと声の方へ顔を向けた。


 芝生の中庭でクスクスと笑っているのは、同じ寄宿舎で暮らす女子たちだ。仲がいいわけでも悪いわけでもない。マリアと彼女らの間にトラブルはない。


「未婚のくせに罪深いよね。父親は誰かな?」

「暑苦しい修道司祭か、泥塗れの農業顧問か……それとも、あのカッコイイ王子様か」

「ああ、エティエンヌ様! どうして貴女はエティエンヌ様なの!?」

「何それ、意味わかんないんだけど。あんなのおっかなくて嫌ぁよ」


 笑い声が耳にキリキリとうるさいから、マリアは先を急ぐことにした。


 身体が重い。部屋が遠い。心が……つらい。


「アハハ、逃げてくんだけど。あの子」

「逃げ出したくなるようなやましさがあるのよ」

「いつもいつも真面目くさって、お高くとまってたくせにねぇ!」

「惨めね。本当に惨め。ウフフフフ」


 お前たちに何がわかる!


 私にも何もわからないというのに、お前たちなどに一体何がわかるという!


 叫び出したいその気持ちをば唇を噛んで抑え込む。吐き気もまた込み上げている。


 泥土の原を越えるようにして寄宿舎へと辿り着いた。部屋は二階だ。狭い階段には手すりもないから、両手両足で獣のように登る。三度の休憩をはさんで二階へと上がった。


 階段の脇へ座り込んだ。足に力が入らない。冷や汗をかいている。


 コツリ、と足音が聞こえた。階段下からだ。


 見守るにしても監視するにしても遠いその距離で……あれはエティエンヌの足音だ。


「貴女は一体、何を監視しているのかしらね……私の身に起こった全てを知っていて」


 己の腹に手を当てる。服越しにも肉の身をつかむ。


「これは強姦されるのとどう違うのかしらね……私は身に覚えもない子を孕んでいて」


 脇の壁に頭を預ける。髪越しにも額の熱を冷ます。


「気持ちが、悪いのよ……!」


 歯を噛み締めたままに、熱く、言葉を吐いた。


 涙を目に溜めたままに、鋭く、世界を睨んだ。


 誰の助けもなく、一人ぼっちで、自分以外の全てを呪った。苦しいのだ。そして何より哀しいのだ。


「お父さん、お母さん……辛いよ……」


 身を屈め、小さくなって、幼稚に呟いた。


「私を許して……私を愛して……寒いよ……」


 身を掻き抱いた。誰も抱き締めてはくれず、己が身を除いては他に両親に由来するものを何一つとして所持していなかったから。


「どうして……どうして、私、こんなに苦しまなければならないの?」


 問うたところで答えなど得られるはずもなく、ただ惨めさが増すばかりだった。


 聞こえるものといえば遠く己とは無縁の賑やかさと、近く己の様子を伺うような軍靴の音だけ。どちらも己を甘えさせてくれる音ではないが……しかし、後者はまだしも愉快だった。


 実際、滑稽なものだ。


 エティエンヌは階下でウロウロと行ったり来たりしている。そんなに落ち着かないのならば目で見て確認すればいいものを、決して階段を上がってこない。


「せめて、あの犬のようであればいいのに……故郷を捨てて旅していた時に、出会った、あの」


 唇の端を歪ませて、独りごちた。


「つかず、離れず、ついてきた……先導してくれる、こともあった……」


 世界から目を背け、記憶を上映するべく目を閉じた。


 誰しも楽しい時には思い出にすがらない。苦しい時にそれはやって来て、今必要なものをそっと瞼の裏に投影する。


 楽しいばかりの思い出ではなく、苦しい中にも慰められたものを映す。楽しい時に見れば切ないだけのそれが……今は愛おしい。


 薄汚れていながらも、真っ直ぐな光を宿していた、あのつぶらな瞳を思う。


「……幸いとは? 一つの命にとっての、幸いとは……何?」


 あの野良犬は憲兵隊によって無造作に「掃除」されてしまった。拳銃によるただの一発だった。


 その終わりをもって不幸と断ずるのなら、己の両親もまた同列に不幸ということになる。強盗による凶弾もまた、それぞれに一発ずつだった。


 弾丸による死は、その命を弾丸以下のものと貶めるだろうか。


 もしもそれが真理ならば、絶望するよりない。人類の総人口を上回る数の弾丸が存在するに違いないこの世界は、もはや悪魔の支配下だ。


「だから……違う。命の価値は……きっとそこにはなくて……」


 根拠などない。ただ信じたかった。


 全ての命には意味があるはずだ。無意味に生じ、わけもなく散っていくだけのものではないはずだ。そうでなければ、生き物の生死は快と不快の二択で割り切れてしまうではないか。


 父にも、母にも、二人の娘である自分にも、きっと何かの意味があるのだ。


「……お父さん、お母さん……」


 笑顔が見える。独り浸る暗闇の中に二人の温かな笑顔が灯っている。


「私……私は……」


 マリアは目を開けて、己の下腹部を見下ろした。爪を立てるほどにつかんでいた服を撫でて整え、腹部をさすった。


「命の意味……この世界に生を受けた者の、尊厳……」


 自分の中にいる他人もまた、一つの命である。


 嫌悪感は拭い去れなくとも、一人の子である。


 在って欲しくないと思うその一方で在るべきものとも思うから……問うた。


「なぜ……どうして……そこにいるの?」


 得体の知れない命を処女のままに受胎させられた自分は、被害者である。


 しかし同時に、自ら宿ることなどできはしないだろう者もまた被害者ではないだろうか。


 ならば、加害者は? この理不尽を計画し、実行した罪人は?


「スカイ、ウォーカー……空の上の、不死人……」


 もう立ち上がれそうもなかった。


 それでも慌てずには済む。階段の下で気配を殺している彼女が何とかするだろう。新十字軍の都合によって助けられるだろう。あるいはまた翼を生やした人間が降りてでもくるのかもしれない。


「私に子を産ませたいのは……どちらかしら?」


 不快感に苛まれ、意識が途切れていく。


「……それとも……どちらもなの?」


 壁伝いに倒れ伏していきながらも、手は腹部を護るように包んだ。痛みと苦しみの源のようなそこを掻き抱いたのは、考えての行動ではなかった。


 声も出せず、失神の暗闇へと落ちていく。


 足音がする。彼女が階段を駆け上がってくる。


 しばらくぶりに名前を呼ばれた気もしたが、答えようもなかった。



   ◆◆◆



 エティエンヌは後悔していた。


 狭いプレハブ小屋のギイギイとなるパイプ椅子に座り、修道院の古ぼけた様子を外に眺める。


 愚痴をこぼす相手を間違えたのだから、これは罰ゲームのようなものだ。そう自らに言い聞かせ、我慢我慢と不愉快を受け止める。


「いやいやいやいや、そりゃ騎士が悪いっすよ。何で遠巻きなんすか。そこは階段登るの手伝っときましょうよ。あんな黒髪ロングストレートの美少女を苦しむままに放置なんて、もう悪魔の所業っすよ。いや、マジで悔い改めましょ? ああ、畜生、俺がその場にいればなぁ……合法的スキンシップがはかどったのになあ!」


 ブンブンと手を振り首を振るその赤髪の兵士は、新十字軍の修道士サイモン・B・ヤングだ。


 『受胎告知』事件以降にエティエンヌの指揮下に入った小隊のメンバーで、修道院の警備任務を誰よりも熱心な態度で勤めている。身嗜みも爽やかで女子からの評判もいいが。


「実際、あの子にゃホント、幸せに笑っていてほしいもんすよ。なぜって? そりゃ美人だから。物凄く美人だから。自分的にはまだちょっと若すぎるというか、こう、体型的にも慎み深すぎるかなーとは思うんすけどね? まだ十七歳なんだから夢と希望に満ち溢れてるってなもんすよ。いや、もう、五年後とかやばいっすよ。世界が放っておかないっすよ」


 うるさい。殴りつけたくなるほどに。


 さりとて出ていけとは言えない。サイモンは新十字軍が設置したこの待機所にて正規の休息時間を過ごしているのだから。


「しっかし、任務とはいえ酷ぇコードネームっすよね、彼女のやつ。『繁殖牝馬』だなんて。それって男でいや種馬とか当て馬とかってレベルの呼び方っすよ? マジ、センスねぇ……」


 嘆かわしいとばかりに大げさな溜息が吐かれた。


 マリアは今日も今日とて医務室のベットで横になっている。ここからはその様子を伺える。


「……意味なくつけられたコードネームじゃない」


 エティエンヌはその事情を知るから、言葉を濁した。


 マリア・ライミスはスカイウォーカーによって処女のままに妊娠させられた。


 そしてその事実を雲上カタコンペからの使者により告げられた。まるで宗教絵画に描かれる聖母と大天使の一シーンのようにして。


 新十字軍にとってそれは不測の事態ではなかったようだ。


 しかし一般に知らされる情報ではない。スカイウォーカーの出現も、マリアの処女受胎も、どちらもが重要機密事項だ。修道士であるサイモンはおろか、騎士であるエティエンヌとて現場に居合わせなければ知らされなかっただろう。


「そりゃまあ、そうなんでしょうけど。でも、それにしたって失礼じゃないすか。何より下品っすよ。人間を馬だの鹿だのって呼んだり扱ったりするのは感心しないっつーか、物凄く悪者っぽいっつーか……やっぱりねぇ?」

「馬鹿を言うな。新十字軍の正義を疑問視するのか、ヤング修道士」

「そりゃ正義っすよ。新十字軍は。何たって世界最強の軍事力ですし」

「……私は大義の話をした」

「あ、すんません、そういうのはできたらパスで」


 嫌いな食べ物をでも口に含んでしまったようにして、サイモンは舌を出した。


「ぶっちゃけよくわからないんすよ。小難しい話はすーぐに眠くなっちまう性質でして。あと俺、凄ぇ怖がりなんすよ。だから弱い方の味方とか絶対無理っすね。見て見ぬふりとか超やりますからね。マジで。そういうとこ勘が鋭いんすよ。ヘヘヘ」


 何を自慢げに言っているのだろうか、この軽薄な修道士は。


「敵が強大であったなら、どうするんだ。逃げるのか」

「勝てないとわかれば、そりゃあ……あ、怒らないでくださいよ、騎士。大丈夫ですって。勝てないわけないぜってなくらいに、我々、武装してるし徒党組んでるし」


 ニヤリと笑って、サイモンは台の上に置かれたアサルトライフルを撫でた。


 FAMASのGⅡバージョンだ。バーティカル・フォアグリップがついているからサブマシンガンモデルか。STANAGマガジンを装着することで三十発もの旧NATO軍規格小口径高速弾を装填している。新十字軍の中でも高級に分類される装備だ。


「実際、我が軍ときたら向かうところ敵なしですからね。ハレルヤ、我らこそ新たなる世界警察! マフィアなんざ碌な銃も手に入らねえしみったれた連中ですし? 暴徒暴漢の類にいたっちゃ憐れむばかりっすよ。投石とか原始人かっつーの」


 サイモンはケタケタと軽々しく笑う。


 初めて聞く言い回しではない。新十字軍内ではよく言われる冗談だ。そうと知っていてなお、エティエンヌはその笑い声に同調できなかった。


「どうしたんすか、騎士。そんな難しい顔して。あ、わかった。それで『繁殖牝馬』ちゃんは警戒しちゃうんじゃないすか? もっとフレンドリーにいきましょうよ。女の子って繊細なんすよ」


 黙れ。お前に何がわかる。


「大丈夫ですって。どんな怪物だって目からビームが出るわけでなし、コイツでハチの巣にしてやりゃいいだけの話じゃないすか。問題ナッシングっすよ。ね?」


 黙れ。お前は知らないだけだ。あれを見ていないから、そんな風に笑える。


 エティエンヌは腰に差した銃に触れた。


 あの日、あの礼拝堂で、この銃はただの一発とて十ミリオート弾を発射できなかった。


 エティエンヌは何もできなかったのだ。遂に目の前へ現れた仇敵、スカイウォーカーに対して。


 先制攻撃は許されていなかったが、今にして思えばやはり討つべき相手だった。


 少なくとも目が眩んだり、逡巡したりすべきではなかった。不覚悟の無様を晒すべき相手ではなかったのだ。


 後悔ばかりが胸に疼いている。


 銃を構え接近したことを、エティエンヌは報告書に書かなかった。だから誰に相談することもできない。答えのない自問自答をするよりない。


「そいつを相手にされることはありません。騎士ロワトフェルド」


 淡々とした声と共にFAMASを提げた兵士が小屋へ入ってきた。


 修道士デヴィッド・G・ダイソンだ。以前別な任務で顔を合わせる機会があり、ここで思わぬ再会をした男だ。


「なぜならば、そいつは馬鹿です。愚にもつかない問答で疲労させられるのがオチかと」

「何だとコラ、デヴィッド。誰が馬鹿だ、誰が」

「ただでさえおしゃべりで落ち着きのないところを、若い女性ばかりの現場ということで目も当てられないはしゃぎ様……フゥ」

「はぁ!? べ、別にはしゃいでねえし! 俺、いつもこのテンションだし! 十五、六の女の子に囲まれたって、そんなもんロリコンでなし、意識とかしねえし!」

「エイミー・モイレインというそうだ。医務室によくいるあの修道女は」

「お、おお……デヴィッド……どうしてそれを……!」

「学なきサイモンよ。ストーキングという言葉を知っているか?」

「ばば、ばっきゃろう! お、俺は正義の任務でここにいるんだい!」


 うるさいが、構わない。休むべき時に休み、戦うべき時に戦えば、それで。


 エティエンヌは幾種類もの火器を思い浮かべては、その一つ一つを記憶の中のスカイウォーカーへと向けて構えた。引き金を引いた。破壊を想像した。


 どれ一つとして必殺の確信を得られなくとも、飽かず、想定を繰り返していた。


 呆然と膝をつくマリアの姿が……その青褪めた横顔が、エティエンヌに仮想の攻撃を繰り返させてやまなかった。

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