表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/14

昔を思い出してみます


 思い返せば幼少期、6歳の時に従兄弟の名前を呼んでしまったのがマズかった。


 父の妹さんが、初子さんを連れてウチに来たんだけど、叔母さんはその子をやたら流暢な発音で「ice-monster」って呼んでたので、こちとら子供だから発音下手でもいいだろうと安易に考えて「アイスモンスター君こっちで遊ぼう!」って言っちゃったのよね。

 実際可愛かったし。まだアイス君は自称「1ちゃい!」のくるくるヘアの天使だったし。


 そしたら周りの人間が全員固まっちゃって。


 私はのん気に、ついに私にも魔法が使えるように! しかも時留め!! とか有頂天に浮かれていたのです。


 直後のとんでもなくパニくった悲鳴というか叫びの不協和音にやられて軽く寝込んだのはいい思い出。


 その後は、下流寄り中流階級、つまりちょっと裕福な平民の我が家に魔法使いは来るわ、呪術士は来るわ、挙句の果てに妖術師までお出ましになって近所を巻き込んでのパニっく増量祭り。


 どうやら、魔法使い・呪術士・妖術師の名前って普通には発音できないみたいなのよね。

 神聖名と呼ばれていて、実の父母と本人は発音できるけど、他人はピー音にしか聞こえないらしい。

 通称みたいなのを付けようとしても上手く発音できなくて、結局○○家の次男みたいな味気ない呼び方になってしまうとか。

 これを唯一解消できるのが”名読み”で、名読みが読んだ名だと、他人でも発音できるんだってさ。


 まぁ、そういうことで、あれよあれよという間に私はステラスペースという訓練所みたいな所に回収されて育てられました。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ