「脚の傷」
検索キーワード設定の部分ですが・・・
作品に関連する単語を充てるのは
分かりますけど・・・
傷 光 強盗 殺人 痛 にゃはは~
にゃはは~って・・・
なんだろ?
と私が気になっております・・・
私は・・・
海やプール、温泉とか苦手なのです。
どちらかと言えば、夏も苦手です・・・
と言うか、足を露出する格好全て苦手です。
その理由は簡単で・・・
私の左足には、膝下からくるぶしまで
30㎝程の大きな傷がある為なのです。
裂傷と言う程ではありませんが
切傷と言うには、少し醜い傷です。
この傷が出来た日の事は
あまり他言はしてません・・・
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あの日、私は疲れて戻った部屋で制服から
着替える間もなくベットに沈み込み
少し眠ってしまったのですけども
暫くして、ぼんやり目が覚めると同時に
誰かに右足を捕まれたのです。
突然の出来事で、何も分からず
とにかく叫んだのは今でも覚えております。
ただ、その手から伝わる握力や手の大きさから
子供・女性のものでは無い事も瞬時に分かり
その瞬間、得体の知れない強盗や殺人鬼に
私は殺されるのだと想い必死に捕まれた足を
振りはらうように暴れました。
「嫌っ!! 離してよっ!!」
「・・・・・・」
いくら暴れ叫んでも大きな手は
私の足首を締め上げ全く離そうとはしなくて・・・
「まだ、死にたくないっ!!!!!」
「・・・・・・!」
出せるだけ一番大きな声と一番強い蹴りを放つと
捕まれていない方の左足が何か金属の様なものを
強く蹴飛ばした様で、相手は怯んだのか
あれ程強く掴んでいた手は私の右足を離し
その瞬間に、私は相手と目が合ったのですけども・・・
「!?」
「・・・・・・」
羽織り物で身を纏った相手の顔には
夕焼けの西日が差し込んでいるはずなのに
闇のように何も見えなくて
それでも、見えないけど目だけは
しっかりと何処にあるか感じるのです。
そして、袖の先から見えたのは黒く大きな左手と
右手には長い柄の黒い鎌。
「ホントに居るの!?」
「・・・・・・」
死神は、連れ行く者の足を掴み
地面を引き摺りながら向こうの世界へ
連れて行くと言われていおりますが・・・
「痛いっ!」
「・・・」
ふと、足に走る痛みに気を取られ視線を逸らすと
次の瞬間には、死神の姿は何処にも無くて
残ったのは、私の左足に大きな怪我だけ・・・
不思議と、大きな怪我の割にはあまり激痛ではなく
出血もそれ程酷くないみたいだった事ははっきりと覚えてます。
その後、救急車で病院に運ばれ手当を受け
怪我の理由は適当に
慌てて床で滑って転んだ時に金具にぶつけた位の事で
済ませておきました。
死神の鎌を蹴飛ばしたと言っても医師だって困るでしょうし
別の診療科へ案内されても困りますので。
もしかしたら、単純にベッドの金具や家具の角で
当たり方が悪くて大きな怪我になっただけかも知れませんけど・・・
でも、私は部屋で転んでも居ませんし、あれは見間違いだったとも
想っていません。
あの時、最後に叫んで蹴飛ばしたのは
たぶん、死神の持つ鎌の刃だったのだと・・・
治療にあたった先生の話では
細胞の線に沿って長く切れていて、血管や腱には傷が付いていない為
深い傷の割に出血が少ない様だけど、どの様にして切れたのか?
と不思議がっていました。
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この話・・・
誰かに話すのは何年ぶりだろ・・・
どうして話したのかな・・・?
自分でも分からない・・・
「こんな話、誰も信じないのにね・・・」
そうそう、元々私は読書は嫌いじゃないので
死神について書かれている本を幾つか読んでみたのです。
映画や小説では命を刈り取る大きな鎌を持った
黒いフードを被った骸骨で表現される事が多いのですが
死神は悪魔ではなく、呼び方に神と付いているように
死を与える神様である事。
誰にでも、どんな者にでも時間の長さは違えど
平等に訪れるのが「死」。
それを与えるのが死神の役目なのです。
あの日、私の元へ来た理由も連れて行かなかった理由も
私には分かりませんが、もし神様を崇めるとしたら
間違いなく死神を選びます。
だって、私が唯一出逢った事のある神様なのですから。
「あっ・・・」
まだ、与えに来なくて良いですからね?
今度予告なく来たら、鎌の柄を折りますからね!
あと、脚は掴ませませんっ!
セクハラで訴えますよ?
にゃはは~
と、作中の女性は言ってましたよ??