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王女様に注意

つ、ついに王女様が登場。

あと、ネット小説大賞に応募いたしました。

これからも、応援よろしくお願いします。



今現在。いきなり、人の部屋に突撃をかましてきたと思った目の前の人物はモジモジしたり、顔を真っ赤にしながら、ブツブツと話し出した。



「和樹様・・・さっき浩輔様に抱き締められました。・・・これは・・・もしかして・・・これは・・・そういうことなのでしょうか?・・・もしそうなら結婚式の・・・とか・・・・あれもいるし・・・・


顔を真っ赤にしながら、妄想にひた走る淡い王族特有の白金の髪をもつふんわりとした雰囲気のはずのこの美女は、本当残念ながらこの国の王女様だ。

ついでに名前はリサなんたらかんたら様です。

え?覚えろって、いやだよ。長ぇもん。



おれは、チラッと後ろの侍女長さんに目配せして、俺付きのレジーナさんに説明をしてもらう。


「このまま立ち話もなんなので奥でお茶でもいかかですか?」


とりあえず落ち着かせるしかない。

ラベンダーのハーブティーを飲ませて・・・落ち着かせて・・・そうやつを落ち着かせる。

いや、絞め落とした方がはやいんじゃないか?

っとつい邪な考え・・・いや、もう俺の方が目の前のブツブツと鎖を・・・だの、部屋に鍵を・・・だの、言ってる王女様より、至ってマトモな思考な気がするが、レジーナさんに考えが読まれたのか睨まれたのでとりあえず今まで考えていた思考を破棄する。


ベランダのテーブルまで着くとすぐ飲みものやお茶受けが運ばれてくる。

目の前に置かれたソーサラーの下にこっそりと置かれた紙が俺の視線に入りブツブツ言っている目の前の人物に一応ばれないようにコッソリ読む。

なになに


『訓練中。つまづいたのを抱きとめられただけみたいです。』

内容は短く分かりやすく端的に。


レジーナさん完璧です。流石です。っと言って親指立てたいのを我慢しながら

内容をゆっくり理解・・・ってか。誤解しようにもどう湾曲したら、結婚とかいう単語が出てくるんだ。

とにかくなにか別の話題を



『なにか儲け話はないかね。』

そう、この間婆さんに聞かれた言葉が頭を過ぎった。


「そういえば、最近売り出したこのお菓子食べたことありますか?」


そういって、目配せしたレジーナさんから可愛いハート型の箱を受け取る。

男にハート形の箱を出させるなんてなんて罪作りなばあさん。


「・・・これはなんですの?」


箱を開けると、中にはハートのピンクのチョコレート


「チョコですか?」

「美味しいですよ。一口どうですか?」

そういって、一つ取り出し、口に入れる。

うん。うまい。


「美味しいですけど、これがなにか?」


やっぱり、ごまかされませんよね〜。


「俺たちの国には、とある文化がありまして女性から愛を告白する時は、決まった日にチョコレートを渡すんですよ。」


「こ、こ、告白ですか。」

叫びながら、噛むという。器用な叫び声をあげるとまた真っ赤になる。王女様

「はい。まず、ちゃんと、思いを伝えるところから始めましょう。」


監禁とかにいきなり飛ぶんじゃなくてね。と心のなかで呟く。


「え?何か言われましたか?」

「いえいえ。」


やばい心のなかで呟いたはずが、声に出てたらしい。後ろの侍女長さんから睨まれる。


「でも、今更コウスケ様に告白しても、両想いなわけですし、結婚式も挙げますし」

「・・・ん?」


トリップしている王女をそのままにレジーナさんに目線を送ると、王女の後ろに立つ侍女長さんに目線が流れそのまま流れるように侍女長さんをガン見すると、首が取れるんじゃないかと言うくらい首を横に振っている。


ああ、勘違いなんですね。

ついに、知らない間に婚姻届け(悪魔の契約書)にサインを押したかと、思ったけど違ったらしい。


とりあえず戻ってきて、現実に。

真っ赤になりながら頬に手を当て何やらブツブツ言いながら、イヤイヤと首を振ってる姿は、1キロくらい離れてみれば可愛い仕草だが、妄想(犯行計画)が口から出てしまっているためガン引きである。


こういうのをヤンデレって。いや、病んでるっていうんだよな。


てかおれの手には負えなくね?

じーっと、後ろの侍女長さんを見つめる俺。

そっと逸らす。侍女長さん。

おい。



「ごほん。とにかく。せっかくの機会です。お互いの思いを再確認とすれば宜しいんではないでしょうか?伝わっていない事ももしかしたらあるかもしれませんし」

「ええ、それがいいかと」

「そう、ですか?・・・そう、かもしれませんわね」

レジーナさんのベストアシストでなんとか納得?させたものの、浩輔にバレンタインだと伝わるようにお茶会などで流してくれるように話をそれとなく話を振り、このチョコを作っている商会を紹介する。


「では、また来ますわ」

「ええ、いつでもどうぞ」


さっさと、叩き出したい気持ちを抑えドアを閉めると、ソファに倒れこむ。


「疲れたぁ〜」

「おつかれさまです。お飲みものでも準備しましょうか?」

「いや、すいません。ジークを呼び出すように伝えてもらえたら助かります。」


そういえば1人じゃなかった。っと急いでソファに座りなおす。

「クスクス・・・。わかりました。今日中が宜しいですか?」

「いや、別に明日・・・。いや、できれば今日中で」

あの王女は、猪並みに突撃しそうで、早めに対策をしといたほうがいいよな。


おれは眠たい目を擦りながらレジーナさんの背中を見送った。




続き物3話続きます。

去年書いたバレンタイン物ですのです。

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