壁?いいや違います。それはとても柔らかいものです。
間に合った?
熱を出した時。大量に汗をかいた俺を看病しながら優しく撫でていてけれた。
小さな小さな俺の記憶。
優しくなでられて覚醒する意識をゆっくり浮上させ目の前に写ったものは壁?手を伸ばして掴むと柔らかい。
柔らかい?
モミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミ
「いい加減揉むのをやめてもらえるかな?」
「へ?」
壁?の向こうからは顔が覗いている。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
壁と思っていたものは丸みがあり柔らかいそれが二つ仲良く並んでプルンっとゆれている。
これは、もしかして
「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
叫び声を上げながらズザザザザ・・・と後ずさりながら後退しながら、その姿を確認すると、やはり、たゆんたゆんっと効果音が付きそうな爆乳がついた美女がみえる。
「いきなり、人の胸を揉んだと思ったら奇声をあげるなんて、失礼だぞ」
「だ、だ、だ」
「ん?だれだってことかな?」
そうだとカクカクと首を振ると、ニコニコとしながら
「さっきまで戦っていた白蘭だよ。人型にも慣れるんだ疲れるけどね。ふふふ。あまりにも気持ち良さそうに気絶していたから膝枕してあげてたんだけど、まさかいきなり胸を鷲掴みしてくるなんて、人間は、繁殖力が凄いと思っていたんだけど、寝起きでもそうゆう行動が優先されるなんて納得だったよ。」
なにやら勝手に納得している白蘭に揉んでしまった手前なにも言えず口をバクパクしながら視線を明後日の方に逸らす。
逸らした先には、地面がボコボコになった洞窟。
「君はやり過ぎって言葉を知ってるかい。竜でもここまで破壊しないよ。私の住処が台無しだ」
周りを唖然としてみていた和樹に少し嫌味ったらしい言い回しで最初の見る影も無くなった洞窟内をみながら、あれくらいしないと自分が死んでた。いや、死んでたよな。
そんな思いが顔に出ていたのか
「ちゃんと、半殺し程度に抑える気だったよ私は。」
「いや、竜の半殺しだと、普通の人間は死にますからね」
「大丈夫だよ。よく昔は、人間が私を討伐に来ていたからね。」
「何故ですか?」
何か悪さでもしたのだろうか?でも、そういう感じには見えないし戦闘は、好きそうだがこぞって戦いを挑みに行くって感じにも見えない。
いや、もしかしたら、この世界のことはよくわからないが竜が万病に効くといわれてるのか?そう思ったが答えは斜め上を言っていた。
「いや、倒したやつをいつも看病してやっていたんだが、なにやらいつも話が食い違ってな。『あなたを解放します。』だの。『絶対助けてみせますから一緒に来てくれませんか?』とか。なにやら『あなたを誘拐するなんてなんて、邪悪な生物なんだ』とかよくわからないことを口走っていてな。その度に人数が増えていくんだ。でも、私は弱いものを殺すのは好きじゃないからな。ちゃんと死なないように手加減するのが上手くなったんだ。」
えっへんとその大きい胸を貼り出して偉そうにする竜につい
「いや、それたぶん竜に攫われた美女的な感じには思われてるんですよ」っと突っ込むのを忘れてついまた胸を凝視してしまった和樹は、後からまた目を逸らしながらごまかすことになった。
ついでに和樹は白蘭といる間自分の堪え切れない男の性について深く考える羽目になる。
また3日後に?




