ラビィが誘拐された日 後日のジークフリート
「なんであんたがここに居るんだ?」
俺は、フォードさんの説教が終わり勝手に人の部屋で寛いでいるジークにいう。
「なんだよ。あんなに二人で一緒にいた仲なのに。終わったらポイッてか?」
その言葉に眉を寄せて見せるがまったく効果は、ない。
「その誤解を生みそうな発言をやめてくれ」
「言葉遣いも、いつの間にか砕けた仲じゃないか」
「はぁ?」
ついイラっときて叫んでしまったが、そのまま続けて文句を言う。
「叩き出していいか?とにかく、なんでいるんだ。あの婆さんところに報告しに行かなくていいのか?」
「婆さんって・・・お前気づいてたのか?」
驚いた表情ねジークは、目を瞬かせている。
「まあ、あまりにもタイミングよく俺の前に表れるし、婆さんもちらりとお前を去り際に見てたし、まあ・・・いろいろでそうなんじゃないかと・・・・」
「あー。まあ、あれだ。あいつらが何をしようとしてんのか気になってな。俺も監視をしてたんだが、ちょうどお前が被害にあったおかげで、何をしてんのかも少しわかったしな。もしかしたら、お前もあいつらの仲間かもっていうのもあって、そのままついてたんだが・・・
」
「誤解は、解けたか?」
そう問うと、ニヤけた顔で近寄って肩を組んできた。
「そりゃあ、もうまさか勇者様と知り合いとかな。いろんな意味でびっくりだ。」
親しげになぁっと言われたが、よく考えれば1日しか一緒にいてないんだがな。
「で?なんでまだここに居るんだ」
「そりゃあ、面白そうだから」
「は?」
言われた意味がわからず変な顔をしてるだろう俺に向かってジークは続ける。
「お前の近くっておもしろそうだろ?婆さんとはたまに会うくらいの仲でね。今回は個別に依頼されたから引き受けただけなんだよ。だからさあ、俺を護衛として雇わねぇ?並みの兵士より強いよ。なんたってBランクだからな」
「いや・・」
そう、言われて速攻で断ろうとするが、「助けてやっただろ?タダで」っと言われてしまった。
「うっ、街に降りるときだけでいいなら」
「ああ、ありがと。ついでに出入り自由にしてくれ」
しかし、アレは勝手についてきただけじゃ・・・っと思い直そうとしたが、続いてまたなんか言いだしたジークに呆れた。
「断る」
「なんでだよ」
「出入り自由にしたらお前入り浸りそうじゃないか」
「当たり前だろ」
「仕事しろ」
「護衛が仕事だろ」
「まだ街に降りてねぇーーー。」
そんなこんなで、何故か仲間が一人増えました。
溢れ話。
「和樹そんなボロボロになって」
あれ?俺、そんな攻撃を受けたっけ?そう思い自分の格好を見なす。
「あ」
そういや、ボロボロのおじさんの服と替えてもらったんだった。
「ん?」
「い、いや、なんでもないよ」
慌て誤魔化そうと口を開くがラビィがその会話に割り込んできた。
「あれでも、和樹迎えに来てくれた時はもぅ・・・」
そう喋り出そうとするラビィの口を急いでふさぐ俺。
「たいへんだったなぁ。ほんと助かったよ。浩輔」
そうラビィに同意を求めつつ。
俺は、思った。
和樹には、言えねぇ。あんな顔させといて、実はわざとボロボロの服を交換して、貰ったから、これは逃げてできたやつじゃないなんて・・・。
一応、ラビィの誘拐された日は、完結です。
次投稿、まだ未定ですが、5日後には、新しい話が出来たらいいなぁって感じです。
この話も作ったばっかの話なんで繋がっていなかったりしたらすみません。m(__)m
あと、所々追加で書き足しましたのでおかしい場所があるかもです。
文字間違い等教えてくださいm(__)m
あと、ボーイズラブでは、ありません。
青臭い青春的なノリで書いてます。
そうなってなかったら、作者の表現力の無さを心の中で(←ここ重要)恨んでください。笑。ここまで読んでくださりありがとうございます。




