表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
けはい  作者: 内野さびねこ
1/2

前編

モウシ、って知ってます?

中国の学者じゃないですよ。

メクラにミル、で「盲視」。

まあ私もこの前テレビで見るまで知らなかったんですけどね。

それで嫌ぁなこと思い付いちゃったんで。

よかったら聞いてください。


大人になったら、ないかなあ。

夜中、鏡の前に立ったときに、ふと、

後ろに何かの気配を感じること。

まあ、子どものときはありますよね、誰でも。


振り返りたくても振り返れない。

かといって、鏡を見るのも怖い。

でも結局、身動き取れないもんで、

勇気出して見るわけですよ。

鏡の、ほら、隅あたりをね。


そんで、何もいないから、安心して、

寝室に向かうわけです。大抵は。

でもね。


それって、ちょっと違うかもしれないって。

思っちゃって。

こないだね。


それで、ああそう、「盲視」だ。

脳ミソの話になるんですけどね、

右手は左脳で、左手は右脳で処理してるって

聞いたことあるでしょう。

あれ、目でも同じでね。

右目は左脳で、左目は右脳で処理されているんだそうで。

はい。


それで何らかの理由で、

片方の脳、たとえば右脳の、物を見るとこら辺が、

オシャカになったとするじゃないですか。

すると、やっぱりその反対の、

左目が見えなくなる。

目自体は大丈夫でもね、やっぱ、見えなくなるんです。


そんでもって、こういった、

脳に障害を持った人たちの

ほら、ちょうど見えない側、

傷を負った反対側ね、

そこに物を置くんです。

たとえばボール。

もちろんボールは見えません。

見えないはずなんです。

でもね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ