2/6
第一章 出会い
高校に入学して、
隣の席になった
神谷直樹。
まったく知らない人。
なのに、その日からいきなり
「柚乃!」
って呼び捨て。
だから自然に私も
「直樹」
って呼んでた。
だんだん2人でいる時間が楽しくなっていった。
とくにワーキャー盛り上がる話題があったわけじゃないけど、
直樹の隣は落ちつけた。
「佐々木柚乃さん!俺と、付き合ってください!!!」
授業中に手紙が来た。
視線をこちらに向けているので
目で返事をした。
喜んでた彼の顔は今も忘れられない。
そんなんで、
付き合うことになった私たち。
直樹には友達がたくさんいて、
すっごい祝福してもらった。
これが私たちが出会って付き合うまで。
隣にいて幸せで、声が聴けるだけでドキドキして
こんな純粋な恋でよかった。