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Blood type V  作者: ROM
7/19

再会



確かディナーイベントの宣伝で、コテージエリアにいた筈、だけど特にそれらしい姿は見かけない



何処に行ったんだろう?



このホテルはとてつもなく広い、闇雲に探し回っても見つかる可能性は低いだろう



あ、そういえば


確か彼女は白い制服の上に黒いエプロンをしていた、


ひょっとしたらディナーイベントの会場で働いているのかもしれない、


えーと場所は……


白石さんに貰ったクーポン券を取り出して確認する


中央エリア、ステージ「レッドスター」


PM7:00




ここに白石さんはいるかもしれない、行ってみよう










―ステージ「レッドスター」―


従業員の人達が椅子やテーブルの準備をしている


その中に一人長い黒髪の女性






――白石さんだ






今は仕事中なので話し掛けたら迷惑だろうから、少し落ち着いてからにしよう







こうやって普通に見るとにやっぱりとても綺麗な人だ


何だったんだろあの時の迫力は、今は普通に清楚な感じの美少女にしか見えない


俺は待っている間、白石さんをずっと見つめていた




やがて準備が終わり、白石さんは髪をほどいて近くの自販機で飲み物を買っていた


「あ、あのぉ」


また緊張して上手く喋れない、近くでみると更に綺麗で、何を喋ればいいか忘れてしまう


「あ、どうも私、白石 希と申します」


「いやいや、それ前に聞きましたよ!?」


「そうでしたね、ふふふ」


大丈夫、いつもの白石さんだ


いつものなんて見た事無いんだけど


とりあえず普通の白石さんだ



「私に何かご用ですか?」


「あの、吸血鬼の噂の事なんですけど、本当にいるんですか?」


「いますよ」



あっさり言い切られた、笑顔で



「じゃあ、一年前の事件の事をもう少し聞かせて下さい」


「ごめんなさい、私も詳しくは知らないんですよ」




思っていたよりこの噂の事は詳しくないのか、殆ど何も聞き出せなかった






「じゃあ最後に一ついいですか?」


「はい、なんですか?」





「吸血鬼が此処にいると思う根拠は?」







「…………」






長い沈黙、嫌な予感が脳裏を駆け巡る


そしてやはりその予感は当たってしまう




「……!」




あの凍りつくような表情


刺すような視線



「ふふっ、根拠ならあるわ」



またもう一人の彼女を呼び出してしまった



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