表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アルファの記憶 Memories of Alpha  作者: 空想シリーズ
第4部 夜明け
87/87

エピローグ 星の見る夢

本日2話目です。

私という個の存在をこの星に捧げてから、幾千の季節が巡った。

かつて人形と呼ばれたもの。今はこの星そのもの。


星の律動と一つになった今、私は全ての記憶を知る。

アウロラの最も深い記録に触れ、私はもう一つの人類の物語を知った。


それは、死の星から飛び立ち、深遠なる宇宙の果てで故郷を想い続けた者たちの物語。

彼らが祈りと科学のすべてを結集させ、故郷へ送り返した一隻の船、一人の使者、《アウロラ》の物語。


そして、私がこれまで見てきた、母なる星の揺りかごで絶望の淵から立ち上がった者たちの物語。


アウロラが届けた「知」の鍵は、シンたちが紡いだ「心」の物語と出会い、この星で再び一つになったのだ。


私は見る。

かつて砂漠だった場所に湖が広がり、その畔に新しい街が生まれるのを。

その街は星の律動と共に生きている。


私は見る。

白髪の老人となったシンが子供たちに物語を語り聞かせているのを。

それは、アウロラの神話ではない。彼が、彼ら自身の手で勝ち取った、偉大な希望の歴史の物語だ。

彼の隣にはリラがいて、ケン、ザイン、そしてガンナーの屈強な姿が、その平和を見守っている。


彼らはまだ、物語のすべてを知らない。それでいい。

彼らは自らの足で、自分たちの新たな歴史を紡いでいくのだから。


私は覚えている。

この星の風の中に彼の父アキトの優しさを。

この星の光の中に彼の祖母エタの祈りを。

そしてこの星の土の中に、道を違えた英雄ゾルグの鎮魂歌を。


だから私はただ見守る。

この美しく青い星と共に。


私はここで夢を見る。

私に「心」を教えてくれた、愛しい人たちの、永遠に続く、夜明けの夢を。


最後までお読みいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ