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境界の娘 ~人ならざるものと生きていくのも楽じゃないけど、それなりに楽しくやっています~  作者: 狐のボタン


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妖魔界でのお休み



帰宅した後、夕食の準備をして、子狐丸と食事をしながら相談。

「そろそろ一度あちらの様子を確認したいんだけど、子狐丸からみて、私は強くなれたかな?」

「瑠璃は強くなったよ。何より一人でどうにかしようとしなくなったからね。こうやって相談してくれるでしょ?奈子にも頼ってたし。瑠璃自身も街の人に頼られるようになったのは、しっかりと向き合ってきたからだね」

「そんなに褒められると照れるけど…」

「でもあちらに戻ってもまだ何も変わってないと思う。同じ状況の中に飛び込んでも意味はないし、むしろオーナー達が混乱してしまうよ」

「どうしてそう言い切れるの?」

「一番初めにここへ来た時に話した事覚えてない?」

色々と話してるからどれの事を言ってるのかわからない。


でも、今の話の流れから推測するなら…

「こちらがまだ戦国時代なのに関係してる?」

「そう。こちらの世界が九城家によって作られたのは平安時代。そのまま時は流れているけどこちらはまだ戦国時代」

「まさか時間の流れが違うから、現世では殆ど時間が過ぎてないとか…?」

「うん。現世では一日もたってないよ。確認もしてるから間違いない」

「おかしくない?こっちのが時間の流れが遅いのよね?現世のが早く時間はすぎるでしょ」

現代に対して此方は戦国時代だったのなら、こっちのがゆっくり時間は流れてたはずよね?

まさか私が妖魔界に来てるから?今は明らかにこちらのが早く時間が進んでる…。

現世で一日もたってないのに、こちらではもう半月は過ごしてるのだから。

「僕に言われても…。時間の流れが違うってだけだし」


そもそも時間の流れがメチャクチャなの?

ってそんな事よりとても気になる問題が!

「こっちにいたら、私だけ老けてしまわない?」

「僕と契った瑠璃にその心配はないよ」

「どういう意味?」

「妖怪は基本的に歳をとらない。その僕と契を結んだ瑠璃も限りなく不老に近い状態だから」

永遠の十五歳爆誕です! おいおい、冗談よね?


「でもそれだとおかしくない?九城の歴代当主はどうなったの?」

「それはまだ後数十年くらい知らなくていいかな」

気になる言い方するね。でも私一人老けてしまって、学校に行ったらおばさん扱い…。なんてならないのならいいか。今はそれで…。



となると一番やらなくてはいけないと思っていた予定が無くなってしまったわけで…。

丸々三日、お休みができてしまった。


「お休み、何しようか?」

元々三日間休むつもりはしていたけど、現世に行ったりと忙しくなると思っていた。

暇になったからって延々と家にいて…なんてのはあまりにも不健全だし、不健康だ。子狐丸にいいようにされてーなんてのも精々一日で充分。


「どこか行きたい?」

「うん、せっかくだから二人ででかけたいかな。恋人なのよね?私達」

「そうだよ」

「じゃあデートしたい…。私はこの家周辺とかいつも行く街くらいしか知らないし、エスコートしてくれる?」

「任されたよ。でも、現代みたいに遊べる場所は期待しないでね」

「もちろんそれは理解してるよ。お弁当作るから、少しだけ遠出してピクニックしようよ」

「いいね。瑠璃のお弁当楽しみ」

「沢山作るね」

今日のうちから下ごしらえはしておいて、明日は少し早起きして作らなきゃ。


今夜の子狐丸は聞き分けが良くて、明日の為にって加減してくれたの。

優しいよね。しないっていう選択肢だけは無いみたいだけどね…。



翌朝、早めに起きてシャワーを浴びた後、お弁当の準備。

あれもこれもと作っていたら結構な量になってしまった…。

子狐丸は沢山食べてくれるし、平気よね。ちゃんとお赤飯のおにぎりも作った私はえらい。

まだ初めての日の記憶もハッキリしているうちから、自分で思い出してしまうような事をしてるのだから目も当てられない。

でも、子狐丸の好物なんだから作ってあげたいじゃない…。っていう乙女心は複雑なんです!


お弁当を詰めるのは四段ある重箱。

これ、源さんの手作りで、私が家出をする切っ掛けになった大人奈子さんから、あの時のお詫びにと頂いた。

早速使わせてもらってます!


「おはよう瑠璃…」

「おはよう。どうしたの?」

「ううん。くっつきたかっただけ」

最近子狐丸は普通のスキンシップも増えてきて、こうやって料理とかしてると後ろから抱きしめてくれたりする。

アッチの行為ばかりじゃなく、私はこれくらいの些細なスキンシップがすごく嬉しい。

なんていうか、愛されてるなって感じられるから。


「子狐丸もシャワーくらい浴びてきたら?出かけるんだし」

「うん」

私の頬に軽くキスをして子狐丸はお風呂へ。

嫌がらずお風呂に行ってくれるようになったのも大きな変化かな。


たった数日で段々と落ち着いた夫婦みたいになってきてるような気がしないでもない。

そうなると次に怖いのは倦怠期。私達に限って…なんてみんな言うけど、だいたい訪れるというそれをどう回避するか…。

なんて今から心配していても仕方ないね。

今日はせっかくのデートなのだから。


恋人として色々と順番がめちゃくちゃになってるけど、やっぱりデートはしておきたいじゃない?

普段からいつも一緒に出かけていたと言われれば否定はしないけど、厳密に恋人になってからはないんだもの。

めんどくさい女だとか思われても、やっぱり一通り経験しておきたい。

贅沢を言うなら現世でも…。映画とか、遊園地なんてのも一度くらいは行ってみたいな。

…子狐丸が周りからも見えるのなら…だけど。

叶わないからこそ、せめてこちらでデートしておきたいって思うのはわがままかな…。












前話が重複していたので修正しました。

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