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モルガナさんの職業"導き手"というのは、どうやらマジモンみたいです。
あやふやな占いや、インチキな詐欺行為ではなく、
相手の人となりやそれまでの人生、つまり"中身"が本当に見えること。
超長年の経験を活かした人生ルート判断による、
的中間違い無しの未来予測からの、
相手の進むべき道の真摯なサポート。
それが"導き手"
「私には、シジマさんの中身が、全く"見え"ない」
「よって、"導き"不可能」
「あなた、何者?」
……何者だと、お気に召します?
なんなら、うちの家族に聞くのが、理解への一番の近道ですよ。
「……ちょっぴりえっちで、家族と美味しいものが大好きで、誰よりも争いごとが嫌いな、世界で一番優しい旦那さまですよ」
「もしシジマさんが何か大変なことをしでかすようなことがあるとすれば、そうせざるを得ないように仕向けた世界の方が間違っています」
『たぶん、怒らせると世界規模でヤバいけど、シジマさんはそういう揉めごとが大っ嫌いだから、理由はどうあれあんまりちょっかい掛けちゃダメ』
『でも、私にとってはそんなことはどうでもよくて、ツッコミもボケもバッチリこなせる、大事な相方!』
「……了解した」
「シジマさんの中身は全然読めないけど、おふたりが言っていることは完璧に理解出来る」
「けんちゃんには、今のままなら大丈夫って、連絡しておく」
みんな……ありがとね。
「それはそれとして、さっきの小芝居のシナリオは、絶対に許せない」
「フィクション・ノンフィクション問わず、作者は、敵認定」
……おっと。