07
今日の夜営、夕食はお外でバーベキュー。
いつも通りに見えますが、いつもと違う緊張感。
なぜならこれは、シナリオ有りの一発勝負。
ヤツを誘き出すために、シジマ家一同、これから全力で役者モード突入。
今日のバーベキューには、大根は要りませんよ……
---
バーベキュー、うめぇ!
いつものように甲斐甲斐しくお世話してくれているツェリアさん。
でも、いつもより露出過多な衣装ですから、
くれぐれもヤケドには注意、ですよ。
『あんなに丸見えしちゃって、虫刺されとか大丈夫?』
優しいですね、チミコさん。
でもご安心、
あのお色気マシマシミニスカメイドボディを守るため、
今日はいつも以上に『虫除け』結界バリバリですから。
丸出し太もも、丸見えおへそ、いつも以上に強調されたお胸の谷間も安全安心。
もちろん、万が一にでも虫に刺されちゃったら、
優しい旦那さまがお薬たっぷり塗っちゃいますから。
そりゃあもう念入りに塗り塗り……
『シジマさん、演技とはいえヤリ過ぎ……』(小声)
はい、もちろん演技ですよ(小声)
本音99%以上でも、本人が演技と言ったら間違い無く演技!(脳内で力説)
「そちらのお肉もお野菜も、そろそろ食べごろですよ」
はーい、それじゃいただきますね。
もちろん、ツェリアさんの美味しそうなふたつのマウントツェリアも、
今晩たっぷりねっとりいただきますしちゃいますよっ。
キュピーン
……掛かった!(心の叫び)
それじゃ、気合い入れて追い込みますよ、皆の衆!(小声で鼓舞)
『ねえねえ、ツェリアさん』
『ツェリアさんのお胸は、どうしてそんなに大きいの?』
「それはね、大好きなシジマさんが、いっぱい愛してくれるからですよ」
『へえ、そうなんだ』
『じゃあ、お胸が小さい人って、あまり愛してもらえなかったんだね』
キュピピーン
よしっ、あとひと押し(小声)
ではトドメの一撃を……(覚悟の小声)
やっぱり、家族で味わうバーベキューは最高だなあ(棒)
いかんいかん、お腹いっぱいで眠くなってきたよ(懲りずに棒)
「あらあら、ちょっと横になったほうがよろしいですよ」
「いつもの、ひざまくら、ですね」
『違うよ、ツェリアさん』
『シジマさんが大好きなのは、ツェリアさんの"お胸まくら"!』
キュピピピーン
「はいはい、大人なのに甘えんぼさんですこと」
「それでは、ふかふか毛布を敷いたら横になりますから、私の胸の上でゆっくり休んでくださいね」
『もちろんシジマさんはいつもみたいに、仰向けじゃなくてうつ伏せ!』
ギュビーーン!
「もうアンタらとはやっとられんわ!」
……ミッション、完遂。