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みんながお別れのご挨拶を済ませたら、いよいよ出発。
この湖のこと、早くロイさんたちにも伝えなきゃね。
おっと、そういえば、
この湖って、なんて呼ばれているのですか。
『ヒアス池、ではなくて"ヒアス湖"、ですよ』
……大変なんですね、精霊さんも。
それでは、楽しい時間をありがとうございました。
機会があれば、また是非。
『皆さんによろしくね』
『シナギさんにも、頑張ってと伝えてね』
『それじゃ、またね』
さようなら……
何故、シナギさん……
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森を抜け、大岩を通れば、細い街道。
ようやく戻ってこられました。
「何だか、大冒険しちゃった気分ですね」
そうですね、本当に楽しいハプニングでした。
まずはお母さんのこと、フィナさんに伝えないと。
って、あの場で『Gふなずし』を使えば、親娘が直接お話し出来たんだよ。
モルガナさんも気が付かなかったのですか。
「……あの場所は結界が強力過ぎて、魔導具通信は不可」
おや、何だか元気が無いご様子。
あそこで何かありましたか?
「そのうち話す、かも……」
……待ってます。
さて、ひと区切りつきましたし、もうそろそろ夕方。
今日の野営候補地を探しながら進むとしますか。
今晩の野営では、フィナさんたちへの報告はもちろん、
次の目的地についてもがっつり話し合いましょう。
皆さん、歩きながらで良いので、行き先候補を考えておいてくださいね。
「美味しいお料理が学べるなら、どこへでも」
流石はさすらいのシェフメイド。
ブレないですね、ツェリアさん。
『まだ見ぬ名峰と出会えるなら、どこへでも!』
流石は放浪のお胸マイスター。
ブレないですね、チミコさんも。
「もう少しのんびり出来るなら、どこでも……」
むう、モルガナさんが本当にお疲れのご様子。
これは、今は無理に旅せず、
マイホームでしっかり養生することを優先すべきでしょう。
「賛成です」
『いっぱいお世話する!』
「面目無い……」
それでは……
傾聴!
チミコ隊員に緊急指令を命ずる。
可及的速やかに、マイホーム設営に最適な地点を発見すべし。
なお、この任務においては、探索する隊員の安全を最優先とする。
以上!
『ラジャ!』




