表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/22

13


 街道を、家族みんなで、てくてくと。


 行き先は、チミコさんからのリクエスト。



 どうやら、フィナさんの故郷がこの近くの森にあるらしくて、


 詳しい場所は不明だけど、とりあえず行ってみようってことに。




 フィナさんは『滝の木』の妖精さん。


 結界に守られた静かな森の中でひっそりと暮らしているという、


『滝の木』の精霊さんから生まれたそうです。



 精霊さんの結界の中での穏やかな暮らし。


 ひょんなことからロイさんと知り合い、


 世界をもっと知りたくて故郷を離れ、


 今はロイさんのお知り合いのところを自由に巡り、


 ふわふわふわりと暮らしているのです。



 ふむ、実に妖精さんちっくな、素敵に自由な生活。



 それにしてもさ、


 よそ様の子と比べるのはあまり褒められた行為じゃないかもしれんけどさ、


 ほんと、うちの子ときたら……



『何か問題でも?』


 ……いいえ、何も。




「ロイさんから大体の場所は聞いているから、近くまでは行ける、はず」

「『滝の木』の精霊さんが結界に入れてくれるかどうかは、別問題」


 頼りにしております、モルガナさん。


 でも、きっと大丈夫ですよね。


 うちのチミコさんだって、曲がりなりにも妖精さんですし。



『自慢じゃないけど根性曲がりナリ!』


 ……自覚、あったのね。




 ---




 道中は、のんびり楽しく安全に。



 徒歩の旅にも文句ひとつ言わずについてきてくれるモルガナさん。


 何と言いますか、すでに我が家のノリにイイ感じに馴染んでくれております。



 基本的にはもの静かなお姉さんなのですが、


 ツッコミのタイミングだけは絶対に外さない、みたいな。



 もちろん、ツェリアさんのお料理にメロメロ。


 ってか、ツェリアさんにメロメロ。



 うん、その気持ち、よく分かります。


 たぶん、モルガナさんの方が遥かに歳上なんだろうけど、


 甘えたくなっちゃう気持ちって、そういうのとは別ですよね。




「人は誰しも、自分にないモノに憧れと畏敬の念を抱く」

「ただし、そういうのはトラウマスイッチにもなり得るので、要注意」


 なるほど、納得。


 その節は、トラウマスイッチを連打しちゃってすみませんでした。



「分かればよろしい」

「ふむ、シジマさんが妙に上から目線なのは、妻帯者の余裕だけじゃないっぽいのが分かった」

「その余裕たっぷりならぶらぶ過量感こそが、他のジゴロ系召喚者との大きな違い」

「みんなに報告せねば……」


 ちょっと、モルガナさんっ。


 シジマ家と同行する以上は、もう既にがっつり家族なのですから、


 必要以上の情報流出は家長として見過ごせませんよっ。


 

 あんまりおイタするようなら、


『創造』で"丸見え透視メガネ"とか作っちゃって、


 フードの中の素顔を情報流出させちゃいますからね。



「宣戦布告上等、当方に迎撃の用意あり」

「アレしてコレして、社会的に抹殺……」




「ふたりとも、ケンカはいけませんよ」

「聞き分けのない子は、しばらくおやつ抜き、です」



「……ごめんなさい」×2



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ