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第十一幕 エピローグ2 〝ハルト〟

あまりに金欠であった私はそのいかにもな張り紙に引っ張られるように外付けの階段を登っていると、先に登っていた色白で天パの男が話しかけてきた。

「にゃーご、にゃーご」

私は愕然とした。ただでさえ関わるべきでない張り紙を頼りに上階へ来ているのにこんなにも関わるべきでない男ランキング堂々の4年連続第1位のような男に話しかけられることがあっていいのか、と。

「冗談です。僕の名前はハルト。よろしく。」

にゃごにゃーごに続くとは思えぬほど模範解答のような妙に味気ない挨拶に私は困惑したものの、そもそも開口一番がにゃーごにゃーごな時点でその後の些細な違和感などかき消されるのは当たり前であった。

「冗談じゃない。私は今確実にこの後の人生に落胆し絶望している。」

〝男〟は続く。

「はっはっはっ。悪い悪い。唐突に君。あの張り紙を見てここにきましたね?」

私は痛いところを見透かされたことによる羞恥心ともしやこいつもそうなのではないかという恐怖心を覚えた。

「実はね、僕もなんですよ。」

そうであろう。ノストラダムスの世紀の大予言が当たらなかったことくらい当然のことである。私達は恐る恐る206号室のドアを開けた。

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