青い空へ昇ってしまったあなたへ
あの日
あなたが心を捧げた言葉たち
あの日あなたが綴った言葉は
今もあたたかい涙を
優しい女の涙を
流している
あなたが心を尽くした言葉を
僕は何度も読み返す
静かな部屋にひとり夕闇に包まれて
頭を垂れて
あなたがいるあの遠い空へ
黄昏の時空の果てへ
昇っていきたい
それなのに
翼を失ったこの体では
地上を離れることができない
心だけでも昇りたい
あなたの許へ
それなのに
希望を失った心は
この体を離れることができない
体も心もこの世から消えてしまえば
あの空へ飛び立つことができる
心も体も透明になれば
あなたの優しい涙に
あなたの微笑みに
逢うことができる
あの日のあなたに
逢うことができる
きっと
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目を閉じると、青空が見えた。
無限に拡がる青い空間に、あなたの姿を探す。
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