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ただ、あなたが好きと言うだけの二人称短編

私は兄さんの事が、好き



兄さん……



私は……兄さんの事が、好き





……私が昔言ったこと、覚えてる?






『大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになりたい』って







……あれね、今でも私の本心なんだよ?






もちろん、あの頃は結婚が何なのかわかってなかった。





大きくなった今では、兄妹で結婚できないことも……ちゃんと理解してる。







それでも……理解した今でも、兄さんの事だけしか好きになれなかった






昔も今も、ずっと兄さんの事だけが好き









…………御免なさい。突然こんなこと言われても迷惑だよね。……しかも実の妹からなんて。












………………最近、兄さんが何か悩んでいるように感じたから。






もし私に出来る事があるなら、何でもする。




私は兄さんのために存在しているんだから




心も身体も、すべて兄さんの物だから





だから、辛いことや悩んでいることがあるならなんでも話して?




兄さんのためなら何でもするから





……大丈夫。私は絶対に引いたり笑ったりしないから。



……大丈夫。何があっても私は兄さんの味方だから。



……だいじょうぶ。私は兄さんが望まない限り、絶対に兄さんの元を離れたりしないから。





だから、兄さんの悩みを教えて?







――――――――――







……うん……うん



そっかそっか、今までいっぱい辛かったんだね



今までいっぱいいっぱい頑張ってたんだね



もう大丈夫、だいじょうぶだから






今の私にはまだ、こんな事しか出来ないけど…………





…………おいで? 私が抱きしめてあげる




大丈夫。兄さんが頑張ってることは、わたしがちゃんとわかってるから





私たちの間には切っても切れない絆(血のつながり)があるんだから




もしも兄さんが辛いのなら、私がいつでも抱きしめてあげる



もしも兄さんがしんどいのなら、私が隣で支えてあげる



もしも兄さんが苦しいのなら、私が全部受け止めてあげる






兄さんは私にとって、唯一で最高の兄さんだから。








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