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水泳しかできない  作者: 野菜ジュース
最後のレースまでに出来ること
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全国を決めた女子チーム

<全国を決めた女子チーム>


ペップトークの効果は絶大だった。松山の言うとおり、晴人にはそのテクニックが合っているようだ。日に日にそんな効果ある言葉が増え、次から次へと頭に思い浮んでくる。そして、それを瞬時に選手達に伝えると、選手達はすぐにまたその心を呼び覚ます。気付くと翔太のバタフライは、今までにないタイムを連続で叩きだせるようになっていた。


そして1ヵ月半後・・・・・・迎えたのは女子選手達の全国中学校予選会。ついに女子達が水泳生命を賭けた最後の勝負の日を迎えたのだ。男子選手達は、まだ数週間後に大切なレースがあるので応援には行かず、プールでみっちりと練習をこなした。その練習を教えるのは、この日だけはなぜか彩香。それもそのはず、晴人はそのレースの応援・引率に行っているからだ。


練習を終えた男子選手達、いつもならすぐに帰ってしまっているが、この日はスタッフルームに集まり彩香と一緒にその結果を伝えに来る女子選手達を今か今かと待ちわびていた。


そのスタッフルームのドアを勢いよく開けると、手を大きく広げた晴人が笑顔で力強く叫んだ。


晴人「やった!!!!全国中学校を決めたぞ!!!!!!」


後ろには恥ずかしそうに佇む4人がいた。


彩香「やった!!やったじゃないみんな!!!」


彩香はすぐにその4人に駆け寄ると、抱きつきながら4人を称えた。


沙羅「ありがとうございます・・・・本当に・・・・・ありがとうございます。」


もう枯れるほどに涙を流してきたのだろう。そんな腫れた目をした沙羅からまた大粒の涙がこぼれた。そして、涙を軽くふき取ると、沙羅が今度は男子の4人に目を向けて堂々と言った。


沙羅「みんな・・・・・私達はずっと続けてきた水泳が無駄じゃなかったって事を見せる事ができました。2週間後の男子のレース、8人が笑顔になれるレースを、私達は期待しています。」


その言葉を聞き、身の引き締まる思いを、きりっとした顔で表現する男子達。


そしてついに、インターハイを決めるその運命のレースの日が目の前に迫ってきた。

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