表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
水泳しかできない  作者: 野菜ジュース
ぶつかり合う気持ち
1/71

目標のレース

<目標のレース>

プールから見上げる広い観客席。

大勢の人達が必至で応援をしながら俺達4人のレースのスタートを待ち続けている。

その熱気と活気がびしびし伝わり、自分が泳ぐクロールへの不安がより一層高まってきた。


ピピピィ・・・・・ピィィイ~・・・・・・!


レーススタート前に鳴る審判長の高らかな笛の音。

目標だった、高校3年夏のレース。

そのレースがついにスタートするのだ・・・・・・


今日までの苦難な出来事の数々を、頭で思い振り返る・・・

その日々を思い出しながら自分の気持ちを高ぶらせるために、何度も水着の上から太ももを強くたたいた。



本当に・・・俺達4人で良くこのレースを迎える事ができた。


ばらばらだった俺達・・・


信用してもらえなかった俺達の水泳・・・


叶うとも思えなかった俺達の目標・・・


ずっと築けなかった、コーチとの信頼・・・



一人のコーチとの出会いで、その全てが前向きに変わり、夢をあきらめずにここまで来ることができた。

数々の衝突や問題。その全てを乗り越える手段をそのコーチが与えてくれた。


ピィィィィ~・・・・・


そんな感傷に浸っていると、審判長の2度目の笛の合図が耳に入った。まだ、思い出にふけるには早い。とにかく今は、そのコーチに結果を見せなければならない。俺達の目標を実現させなけらばならない。振り返るのはそれからだ。

2度目の笛の合図で、静まり返る観客席・・・・

後は審判長の出発合図を待つだけだ。


出発員「よーい・・・・・・・・・・」

ピッ!!!!!!!

ついに・・・・高校最後の目標に向けた、チャレンジのレースがスタートをした!


その一年前・・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ