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【もう出ねぇ! 五・七・五の! 在庫がねぇ!】第5話 学祭バトルレボリューション その5

※こんばんは。前枠後枠のドクターKこと梶井基九次郎です。なんと今夜は、記念すべき『帰ってきたうぉくのふぉそみつ』第100夜! もう100話もやっているんですねぇ~。さぁ今夜の『帰ってきたうぉくのふぉそみつ』は学祭のミスコン勝負の模様をお送りする『学祭バトルレボリューション』、今夜はその第5夜です。レジェンドプロレスラー、天藤力龍さんをゲストに呼んでの『プロレスクイズ』、天藤さんの絶望的な滑舌と発音に苦しめられながらも、インチキで少しリードしたリーベルトさんチームでしたが、なんと水原さんチームの助っ人村上千穂さんが猛追。プロレスなんてお遊びと言っていた彼女もあれはプロレスへのツンデレだったのでしょうか。そして、水原さんチームの勝利者特典発表から、『帰ってきたうぉくのふぉそみつ』第100夜は始まるのですそれではそれでは、チャンネルは、そのまま!

第3ラウンド “プロレスクイズ”

1位 水原さんチーム

2位 リーベルトチーム

3位 雨宮チーム

4位 花屋敷チーム




「ハッハッハ! 面白くなってきたじゃあねぇか! と言いたいところだが、雨宮さんチームと花屋敷チームは息してますかぁ?」


 何も言い返せない両チーム。だが目は死んではいない。かろうじて虫の息、というところだろうか。


「次のゲームは“危なげ一発芸”だ」


「危なげ……一発芸だと……?」


「ルールは簡単、一発芸だが、若干ハラハラする危険性の伴うスリリングな一発芸をやってもらう、というものだ。安心してください! 救急車と医療班はスタンバイしてある!」


 水原さんチームの村上千穂が得物のホウキを握り、ストレッチを始める。20歳の女の子なのに、大学の女子と違い顔つきがヤクザすぎる。ヤクザというか、ドラゴンというか。


「順位が下からな」


 花屋敷チーム→雨宮チーム→リーベルトチーム→水原さんチーム


 花屋敷チームが輪になって作戦会議。そして中野君にオーダー表を渡し、消火器15本とプロジェクターから格ゲーのキャラ選択風画面がスクリーンに投影され、黒子以外のセコンドがいったん舞台袖に引っ込む。そして、花屋敷妹がTシャツの裾をペロっとめくり、おへそをチラ見せ。腰のホルダーから上半分が赤、下半分が白のテニスボール大のボール、つまり『ポケットモンスター』のモンスターボールを一つ握り、顔の高さまで持ってくる。モンスターボールへの注目が、つくりのいい顔にも集まりやすいポージングだ。一応説明すると、モンスターボールとは、ポケットモンスター、略してポケモンをパートナーとして操り戦うポケモントレーナーが、パートナーとなるポケモンを休ませているボールである。トレーナーがこのモンスターボールを投げることで内部に収納されているポケモンが飛び出し、戦闘や移動に登場するというものだ。

 そしてスクリーンに映っている数匹のポケモンのうちからカーソルが移動し、バシャーモを選択。


「ヒナタはバシャーモを繰り出した!」


 黒子がアニメ顔負けの美声でアナウンス。


「行けッ! バシャーモ!」


 そして花屋敷妹も声優とまではいかないがいい声でモンスターボールを舞台袖に投擲!


「シャァ~モッ!」


 そして舞台袖に投げ込まれたモンスターボールからバシャーモから飛び出した、という設定なのだろう、舞台袖からバシャーモ登場!


 バシャーモ

 分類:もうかポケモン

 タイプ:ほのお/かくとう

 たかさ:1.9m

 おもさ:52.0kg

 とくせい:もうか/かそく

 大変愛くるしいヒヨコだったアチャモだったのは今は昔、軍鶏(シャモ)がモチーフのこのバシャーモ系統最終進化形は、精悍な人間型の体つきと特撮ヒーローのようなVの字のトサカ、『スカイアッパー』『ブレイズキック』『とびひざげり』に代表されるように強靭な肉体から各種格闘技を繰り出す攻撃型のポケモンである! 優秀な攻撃系ステータス、隠れ特性『かそく』でスピードもパーペキな、パーティのエースにふさわしいポケモンである! 人型のポケモンであるため、コスプレ難易度は低い。


「ホワッシャァ~モッ!」


 バシャーモの声も黒子だが、バシャーモコスプレのセコンドも格闘技の演舞。すごいな。「大学生(いいトシ)なのにポケモンごっこ」が笑いものにならずきちんとした芸になっている! あぁーあ! 学祭なんて出なければよかったのに! コイツらは学祭なんかじゃなくてきちんと特撮系の企業向けにアピールすべきだっただろう。学祭ミスコンはなれ合い深夜バラエティだ! この際ハッキリ言っておく。これは糧にはならないコンテストだ!


 バシャーモの バシャーモナイトと

 ヒナタの メガリングが はんのうした!


「バシャーモのバシャーモナイトと、ヒナタのメガリングが反応した!」


 プロジェクターの字幕スーパーを黒子が読み上げ、花屋敷妹が左手のメガリングに手をかざし、ギュワッとメガリングを高く掲げると、バシャーモの足元からブシューと炭酸ガスが噴射! 先ほどのレンマへの変身と同じく、入れ替わりでおそらく特撮で使う、短期間なら燃やして大丈夫な素材と技術を使って両手両足に火をつけた、メガバシャーモが登場!


「バシャーモはメガバシャーモにメガシンカした!」


 メガシンカとは! ポケモンが戦闘中のみ可能となる戦闘力特化の姿! トレーナーとポケモンの絆により、ポケモンはステータスが大幅に上昇しもう一段、進化(シンカ)し、その真価(シンカ)を発揮する!


「シャァ~モ!」


 メガバシャーモ

 分類:もうかポケモン

 タイプ:ほのお/かくとう

 たかさ:1.9m

 おもさ:52.0kg

 とくせい:かそく

 トレーナーとの強い絆で結ばれたバシャーモがバシャーモを超えた姿。

 抑えることの出来ないバシャーモの闘魂が炎となって手首から噴き出し、より苛烈な攻撃を繰り出し、爆発的攻撃力で敵を焼却・粉砕・爆散させる!


「Training mode」


 黒子がゲームのアナウンスっぽくコールすると、舞台袖から通常バシャーモが登場してメガバシャーモと向き合い待機ポーズ。花屋敷妹がニンテンドースイッチのコントローラーを握り、コマンドを入力。


「行くよ、バシャーモ! まずはブレイズキックよ!」


 →P ブレイズキックとスクリーンに表示。


「シャァ~モッ!」


 バシーンとメガバシャーモがバシャーモにブレイズキック!


「続いてフレアドライブ!」


 ←K フレアドライブ


「ォワッシャー!」


 メガバシャーモvsバシャーモの殺陣、スゲェ。こうやって、格闘ゲームのコマンド表的に進めていくのか。ポケモンよ、今度のバトルは、ヒーローショーだ! しかし、頑張れば頑張るほど、「ここじゃない」って思わされる。


 →→K とびひざげり

「バシャーモ! とびひざげり!」


「アシャァ~ッ!」


 ↓↓P KK →P ←K →→K

ビルドアップ にどげり ブレイズキック フレアドライブ とびひざげり


「バシャーモ! ビルドアップで力を溜めて、にどげりで牽制だ! ブレイズキックで押し込んでフレアドライブととびひざげりで畳みかけてフィニッシュ!」


「シャワ~ッ! シャシャシャシャッ、シュワチャァ~ッ!」


 技を受けてる方のバシャーモ死ぬんじゃないかという様な格闘ラッシュ! 受け身のプロは、プロレスサークル以外にもいた!


L+R インフィニティバーニングフィスト


「え、なんだあの技?」


「ゲームにないですね」


 ザワつくハイジさんと桜井をよそ眼に、ピキーン! ボウボウッボウッ! と花屋敷妹がほのおタイプのZ(ゼンリョク)ワザポーズ! Zワザとは! 一回の戦闘中に一発だけ使える、そのポケモンの全力(ゼンリョク)の技である! ゲームの仕様では、一匹のポケモンに対してはメガシンカとZワザの両立は出来ず、どちらか一つしか使うことが出来ない。つまり、今から花屋敷妹とメガバシャーモがやろうとしていることは、ゲームではありえない「メガバシャーモのZワザ」!


「行くよバシャーモ! わたしたちのゼンリョク!」


「ホワァ~~~ッ……オワッシャアアアアアアァア~~~~~~ッッッッッ!」


 メガバシャーモがトレーニングの的である通常バシャーモにタックルをかますと、バァーンと特撮でよくある爆破! 室内でやっていい火薬量じゃない! スクリーンのダメージが9999でカンストと同時に、大学が誇る就職浪人、大学特撮スタッフ陣が火急で消火。


「お疲れ様、バシャーモ! 以上です!」


 これは素直に拍手している者が多い。ポケモン好きな桜井、ハイジさん、見事な殺陣を披露に対しプロレスラーの立場からマスカラスマンも拍手を送る。


「大丈夫か? 焼死してないか?」


「リハでは大丈夫でした!」


「見事だったけど大丈夫かなぁ。これ、ちょっと清掃が必要だからハーフタイムショーに怪談が得意なヤツ挟むんだけど、今ここで死者が出るってことはないな?」


「大丈夫です!」


 大丈夫の一点張りが怖い。


「じゃあ、消火器の清掃の間に落研イチオシの新人、落研入会史上最速で二つ目昇進で俺もお墨付き、元ヒップホップサークルという異色の経歴を持つ有照亭(ユーティリティ)小町(こまち)!」




【帰ってきたうぉくのふぉそみつ】

【帰ってきたうぉくのふぉそみつ】




 怪談が得意でハイジさんの勧めでヒップホップサークルから落研に移籍した元クアトロの有照亭小町、見事にオリジナルの新作怪談、そして古典の『死神』でハーフタイムショーをやり遂げる。怪談が得意な小町くんの『死神』はすごかった。大学、まだまだやれるじゃん! そして暗転のうちに雨宮チームのスタンバイが終了、明転すると、星野が一人でポツンと立っている。


「ワーイ! オイラは剣舞大好き少年だよォー! あれぇ? こんなところでリズム剣舞発表会がやってるぞ。僕が見なきゃ誰が観るってんだい!」


 にゃんこスター好きすぎんだろ星野……。


「アラーカワイイ子出てきましたねー」


 例の音楽に乗って雨宮さんがにこやかに登場。その手にはギラギラ輝く日本刀。リズムに乗って剣道の型を披露。雨宮さんは高校時代までは剣道をやっており段を持っているのだ。


「イイ脚してるねぇ~早くなった早くなったよォ~」


 早くなったー! 動きが激しくなったということは、最初からちょっとピチってた服やスカートの隙間がアブない! 胸が、服の胸の留め具が飛んで放送事故(ホウソウジコ)になるぞ! 現場で見ててよかった。そういうダメなことがね、起きるようではこの大学はダメなんですよ。起きちゃダメ! 服の胸の留め具が飛んで露わになるとか起きたらダメ! そういうのの事故に遭遇するのが、俺たちのような早朝からの少数精鋭でよかった。


「もう一人出てきましたよぉ~!」


 今度は英雄も抜き身の日本刀を持って登場。雨宮さんと向かい合い、型を取り、巨躯に合わせてお互い激しい殺陣を繰り広げる。雨宮さん! 意外と動けるじゃあないかというかこれ以上動くとお胸が! しかし!


「斬らなぁ~い! サビで日本(ポン)刀捨てちゃうのォ~!?」


 雨宮さんと英雄がにゃんこスターのサビの時の例のアレ! 星野ォォォォオ! テメーの貧相な胸と違って雨宮さんには価値があるんだ!


「一番終わっちゃうよぉ~」


 と、そんな感じで、花屋敷、雨宮両チームパロディではあるが、花屋敷チームが圧倒的に上だった。これは、星野はもう釣り針や三味線ではないのではないだろうか? シンプルに悪だくみの不調か? いや、そうでもない。スリリングなのは真剣での殺陣ではなく雨宮さんのお胸!


「客の反応もご臨終(リンジュウ)時の心電図か星野の胸かみてぇになってるよ。ああサビの雨宮観たかったぁ! 激しい動きの雨宮観たかった!」


「誰が静かで平ら何の興奮もナシですか。次にそのネタで星野イジメたら殺しますからね」


記念すべき100話目がクソ回。

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