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【ロス・インゴ ベ~ルナブレス デ! ハポン!(終)】第14話 クイズ! 賭博発見! 最終夜

「はい、それでは円谷栄治さん婚約おめでとうございました。次の競技参りましょう。カモン!」


 なんとなく『深山さんシンクロクイズ』がなかったことになっても差当りないような進行で地上に戻り、グラウンドへ。


「次の競技は『ガチバトル! Vsスーパー小学生』だ」


「わたしたちがこれからガキを殴り倒すってことですか?」


「やっていいことと悪いことの区別ぐらいつけて考えてんだよ、考えてるやつも。競技はラグビーだ」


「ラグビー……」


「お相手をしてくれるのはこちらの女子小学生ラグビーチームのみなさんだが、リーベルト、星野、雨宮の女子勢はアメフトの防具をつけてもいい。マスカラスマン、桜井両名は丸腰(マルゴシ)だ。人数の問題で5人制となる。負けたら罰金500円。勝ったら賞金500円」


「お前はやらないんですね」


「俺まだ一年生だからさぁ。いいところ見せてくださいよ先輩」


「ハァ……。まぁマスカラスマンと桜井と雨宮いれば運動は多少大丈夫でしょう」


 ピーッ

 109-0

 ピッピッピーッ

 罰金500円


「……ッ……」


「10年の人生経験の差があってもラグビー経験0の差は埋まらんか……」


「さすがに100点差はキツイっすね」


 マスカラスマン、桜井、雨宮、気息奄々。


「お前たちッ! 悔しくはないのか! 相手は小学生だぞ!」


 ハイジさん熱血化。


「悔しくないですよ。だって相手はラグビーやったことあるですもん。もし、もしですよ? これがラグビー勝負じゃなくてプロレス勝負だったらマスカラスマンは小学生には絶対負けないですよ。プロレスやってる小学生にでもマスカラスマンは勝てますよ。経験の1と0との差は大きいです」


「わたしも剣道なら小学生に勝てます。高校まではやってたんですから」


 雨宮さんも新しいパターンを増やしたいのかハイジさんに食って掛かる。


「それでもよく考えてもみろ! 相手は小学生だぞ! そしてお前らは大学生だ! どうやったらこんな差がつくんだ! お前たちはもう、ここまで今日は散々いろいろやったからもう負けてもいいからと手を抜いただろう! お前らの疲れもわかる! だが0はない!」


「むやみに点とるよりも0の方がいっそすがすがしいですけど」


「なぜ0になれる理由はすぐに思いつくのにプラスの力を出せないんだ! いいか、俺は今からお前たちを」


「殴ってみなさいよ。カメラ回ってんでしょう? その前で女子を殴れるんならやってみなさいよ!」


「よぉし言ったな。俺は殴るぞ。マジで殴るからな。おぉい雨宮! 歯ぁ食いしばれ! そしてヒゲ! 例のものを持ってこい!」


「はいただいま!」


 小林氏がミル・マスカラスのレプリカを被せた木人を持ってきてハイジさんの前に設置。


「オラァッ!」


 バァキィッ! マネキンの頭部がハイジさんの一撃でチップ状に粉砕された! 遠くまで吹っ飛ばされた木片は空気との摩擦熱で発火したようでハイジさんの拳→頭のない木人→小火(ボヤ)のラインができている。


「これでお前らを殴る。まずは口答えした雨宮から気合を入れてやろぉうかぁ……。言い残すことはあるか雨宮……」


「悔しいです。本当は小学生なんかに負けて悔しいです! この悔しい気持ちのまま、殴られて死ぬのは悔しいです!」


「その意気やよし! 気に入った! 殺すのは最後にしてやる。じゃあ次はマスカラスマンか……。言い残すことはあるか!」


「明るい未来が見えません!」


「よし、それでいいな? 俺はやめないぞ」


「もう一試合やらせてくださいよ!」


 マスカラスマンにも火が付いた!


「やれんのか、おい!」


「やれますよ! 俺は大学のグラウンドでラグビーを続けます!」


「行くぞー! じゃあ再戦だ!」


 ピーッ

 109-0

 ピッピッピーッ

 罰金500円


「か……は!?」


「マジかよ……」


「良崎さん! 星野さんがもう立てません!」


 ダンッ! ハイジさん、2度目の敗北にまたもやご立腹。


「お前ら……どこまで0なんだお前たちは!」


「わかった。次こそ勝とう。次こそ勝つぞ! だから陣内。星野の代わりにお前が出てくれ。お前の力を貸してくれ」


「……わかった」


「よし、お前が来れば百人力だ。戦うぞ。戦うぞ、陣内!」


 たぶんマスカラスマンの口車は口車じゃなくて素の熱血。


「戦うぞ!」


「あぁ、戦うぞ!」


 ハイジさんとマスカラスマンが『金色のガッシュ』で観たことあるような熱血。


「行くぞ!」


 ピーッ

 109-0

 ピッピッピーッ

 罰金500円


「ふぅん、やるじゃない。だがどうする。誰が俺たちを殴るんだ?」


「殴られなくなるまで戦えばいいだけの話だ」


「さぁ、誰が俺を殴れる!? 誰かが殴ることで解決するか? ラグビーで生じた問題な以上、ラグビーで解決するしかないじゃないか!」


「もう戦えない奴はいるか? リーベルトがもう無理っぽいな」


 ハイジさんはなんか煙に巻こうとしてないか?


「リーベルト、仇は取ってやる。ヒゲ! 代わりに入れ!」


「はいただいま!」


 体格だけは元ラガー、小林氏IN!


「来いや! 今度こそやってやるぁ!」


 ピーッ

 109-0

 ピッピッピーッ

 罰金500円


「クソ……。深山みちるはもう帰らせたか?」


「帰らせましたね……ハァ! 陣内さん、本当に手ごわいですね彼女たち。どうしましょう」


「控え戦力は……あとは……ユダくらいか?」


「フゥ、誰を外しますか?」


「……」


 ハイジさん、呼吸を整えながらメンツを見渡す。良崎、星野はすでに疲労で立てなくなってしまっている。ここまでの試合フルイニング出場の桜井と雨宮さんもかなりきつそうだ。


「桜井、雨宮……。どっちだ? 勝ちたい気持ちが強いのはどっちだ?」


「わたしです!」


「よし! 桜井の代わりにユダ入れ! 桜井はいつでも雨宮と交代できるようにしておけ!」


 機材担当のユダが投入された!



 ピーッ

 109-0

 ピッピッピーッ

 罰金500円


「フゥーッ、悪いけどもう一戦やってくれないか?」


 ハイジさんがついに我々とのコミュニケーションを放棄して小学生に直談判に行ったぞ!


「えー、まぁ、申し込まれちゃったってことで。まぁしょうがないってことでもう一戦やりますけど、こっちからも一つお願いがあります」


「金か?」


「誠意です」


「わかった。一人1万でいいか?」


 1万円という想定外だったらしい数字にどよめく小学生。


「足りねぇか? 10万にしてやろうか? わかるよな? 俺はな、俺にとって10万如きはした金なんだよ。落としても拾わねぇ。あ、今財布から10万落ちたなってわかっても振り返って拾ったりしねぇ。はした金だが、一般の基準で10万がでかいのは知ってる。一般の金銭感覚とのズレを修正した上でッッッ! 俺は俺たちを代表してお前たちに勝ちたい気持ちの10万を払う! 持ってけ!」


 札束バシーン! もちろんお金は相手チームの監督に渡しました。


「女子小学生に10万払ってもう一回やらせてもらえるぞ」


 言い方考えろ。


「今度こそ勝つぞ! さっきまでの俺たちとは背負ってるものが違う!」



 ピーッ

 109-0

 ピッピッピーッ


「マスカラスマン、俺を殴れ」


「……できない! お前がもし、何もせずに文句だけ言っていたのなら殴れただろう。だがお前もグラウンドで十分殴られたじゃないか!」


「でも俺は0じゃない! 50万も出したんたぞ! 俺はまだマイナスなんだ! 0に向かって前進したい!」


「お前の気持ちは分かった。それでも俺には殴れない!」


「桜井! お前はどうだ! どう思う!」


 桜井もさすがに青色吐息。コイツは文句を言わないのでやたらといろいろフィールドで任されてかなり疲れている。


「俺も勝ちたいです。でも今は……勝てない。鍛えましょう。陣内さん、マスカラさん、小林さん、ユダさん。俺たちこれから強くなりましょう。傷つきそして学んでいきましょう」


「そうだな……おい小学生共! 降参だ!」


 桜井がタオルを投入するタイミングはいつもベスト。むしろハイジさんたちはこれ待ちだったのかな。


「ハァ……最後に、全く無害のファイナルクイズ! リーベルト、星野、もう立てるか?」


「これ、立ったらもう終わらせてくれますかね?」


「これ次終わったらもう飯連れてくから。故郷のマルゲリータでいいか?」


 星野も酸素を吸いながら立ち上がる。


「故郷のマルゲリータって何?」


「俺たち行きつけの適度なイタリア料理店だ。シャレオツでありながら適度な敷居で遠慮がいらん。味はピカイチだ。星野、お前は生ハム好きか?」


「好き」


「嫌になるまで食わしてやる。立てるか?」


「立つ」


 全員起立して所定のポジションへ。機材担当ユダも所定の位置へ。


「えー、『ファイナルクイズ! リーベルトさんは練馬区ナンバーワン美女になれるか!?』です。えー、練馬区の美女、と言えばさぁなんでしょう雨宮! ヒントはお前では無理だ」


「学祭ミスコン!」


「不正解! 学祭ミスコンならまだお前にも勝ち目はある。正解は、練馬区が世界に誇るお祭り『照姫祭』の目玉、照姫役だ! こればっかりはメガネには無理だ。そこで、コンタクトのリーベルトならあるいは? そういうことで主催者にリーベルトは照姫役としてふさわしいかを直撃質問してきました。ただしオフィシャルではない。演技力・人格は抜きとして、早い話が照姫という被写体としてリーベルトは足りるかという質問をしてきた。さぁ、ささっと終わらせよう。だからリーベルトももう絡むな。『足りる』か『足りない』か、それだけ答えろ。じゃあ回答ー」


 リーベルト→『足りる』

 マスカラスマン→『足りる』

 星野→『足りない』

 桜井→『足りる』

 雨宮→『足りない』


「足りませんよ! でもわたしならあるいは! わたしがメガネをかけているのはその方がクールに見えるからです! なので照姫適性としてはメガネを外せばわたしも……」


「俺もお疲れてるからお前ももう黙ってろ。また別の機会に取っとけ気力は。有り余ってんならお前だけもう一試合ラグビーしてこい」


 来月こそ頑張ろうな、雨宮さん。


「結果は、非常にきれいな顔立ちで申し分ないが照姫役は14歳から17歳を募集しているので照姫にはなれません、でした。それでは、『クイズ!  賭博発見』は以上となります」


 雨宮さんまさかの正解で閉幕。頑張るタイミングがもう少し遅ければもう少し目立てたかもしれなかったのにな……。


「陣内さん、今回のこれは本当にいけませんよ」


「まぁ罰金額が一番多かったのは俺だから」


「さっき陣内さんが仰ってた通り、金持ちと庶民の金銭感覚は違うんですよ……」


「んだぁ……?」


 桜井がガシガシィっと割って入るようにライターを鳴らしタバコに火をつけた。


「まぁ桜井家も口から体に入れる水は全部通販で買ってる海外のミネラルウォーターなくらいなんで比率的なダメージでは俺もそんなに痛くないです。故郷のマルゲリータでしたっけ? ミネラルウォーターもありますか?」


 桜井がタオルを投入するタイミングはいつもベスト。桜井にまで気を使われてさすがにハイジさん、良崎ともに怒りを収める。


「ああ、飯に行こう」


次回ノ、『うぉくのふぉそみつ』ハ……

・雨宮さん免許を取る

・突貫! 80時間世界一周

ノ、2本デス。

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