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【ロス・インゴ ベ~ルナブレス デ! ハポン!】第7話 クイズ! 賭博発見! その4

「はいクリアー。クリアボーナス5万円どうぞ」


 600球以上かかったけどな。200球以上投げた桜井とマスカラスマンの肩はボロボロ、良崎と星野は心が擦り切れた。


 桜井‐220球(6枚抜き)

 マスカラ‐214球(2枚抜き)

 雨宮‐67球(1枚抜き)

 良崎‐53球

 星野‐47球

 ボーナス→「クリア」:5万円


「差額の1万円の話の話なんだけどさ……」


「はい」


「とりあえず桜井とマスカラスマンからは徴収しないってことはまず最優先事項でいいよね?」


「雨宮も外してやりなさいよ。どうしてお前はそんなに雨宮を軽んずるんですか」


「じゃあそうなると、わたしとリーベルトの球数が100だから、リーベルト5300円、わたし4700円?」


「あぁ……100球外すと1万も払わなきゃいけないんですよね。そういえばそうでした。100円×100球……。なんで諦められなかったんでしょう、わたしたちは」


「『スラムダンク』の悪い影響だよね。諦めることも重要」


 良崎から差し出された血で刷られたような万札を受け取り、能面ジャーに渡すハイジさん。


「だいぶキレてんな」


「キレてんじゃないですよ。憤慨(フンガイ)してるんですよ。キレるとかそういう俗語なんじゃなくて一個人がオフィシャルに怒りを禁じえないって体現してんですよ」


「じゃあ次行きましょう」


「これまだあるんですか!?」


「大丈夫、次勝てば取り戻せるから」


「いいですか、いいですか陣内さん。よぉく聞いてください。いいですかぁ、勝っても負け分を取り戻せない賭博はね、賭博とは呼ばないんですよ! 勝っても挽回できない賭博は詐欺(サギ)っていうんですよ! パチンコだって競艇だって競馬だってカジノだってね、どのギャンブルでも勝てば負けは取り戻せる仕組みなんですよ!」


「前向きだな。むしろハマってる」


「あとでこの議事録をみたらわたしの言葉は前向きに見えるかもしれませんがわたしが言ってんのは心構えの問題じゃなくて仕組みの問題なんですよ! いいですかぁ、勝ってもそれまでの負け分を取り戻せない、それは賭けではない! そして勝ちがちらつかない賭博の強制は賭博ではなくただの搾取ですよ! それにわたしたちは金銭だけじゃなくて生き恥まで搾取されてんですから! 成立をさせろ! 賭博を‼」


 『演劇サークル』ここまで1万5000円の負け。しかも5000円分はお蔵入りでなかったことになっているのに5000円払った桜井にその5000円が返却されることもない。マジであの5000円は返してやってほしい。コイツ悪い奴じゃないんだよ。


「それでは次のステージに行こう」


 と、全員が目のところに穴が開いてない能面、即ち能面デコレーションの目隠しをされ、亀田トレインの如く前のヤツにつかまり、ハイジさん先導で連れていかれたのは白衣とゴーグルをかけた連中がたくさんいる広い部屋だった。非常に広く明らかにくつろぎ空間ではなく壁と天井は鉄骨むき出しである。


「ハイそれでは今回のステージは『故郷は地球』だ。それではこのうち選抜二人にはあそこにあるお前らの故郷、地球に向かってもらい、お前たちを見殺しにした憎きヤツらを」


「わたしの憎きヤツは今しゃべってるカスですよ」


「カスに金を払ってでも挽回のチャンスがほしい財布も頭蓋骨も素寒貧~」


「ディミット!」


「憎きヤツらがいる地球に向かってもらいます。もう地球ついたらお前ら好き放題復讐していいから。とりあえずこれを持っていくといい」


 虫よけスプレー+ライター。あぶねぇ!


「もう燃やしてやれ。100万度の炎であの地球を燃やすんだ!! 憎む魂を燃やせ! 魂と棺桶は燃やすためにあるんだ! あの地球に怒りをぶつけろ!」


 ハイジさんがズビシィッ! と指さしてる先には確かに、確かに地球を模したくす玉がある。


「あれパカってやったら中に50000円入ってるから。それをお前らのうちの二人に2頭のジャミラとして向かってもらう」


「結構入ってますね。それはぜひ挑戦したいところなんですがあれ、地球の後ろにあるのは扇風機ですか?」


「気象実験用の扇風機です」


「ジャミラは根はやさしい怪獣なんですから。本当は地球に復讐なんかしたくはないんですよぉ」


「まぁ辛酸をなめさせられて復讐という点ではお前ら一緒だから」


「よくわかってますね」


「そいでジャミラスーツとこのクイズの危険性を考慮してなんだが、これちょっと制限があります」


「やらない人が気軽に危険性とか言ってんだもん。為政者はいつもそうですよ。文句だけは美しいけれど」


「制限としてこのジャミラスーツ、いやもう現物を見た方が早いな。こばやっちゃん! 例のものを‼」


「はいただいま」


 小林氏が扇風機のウラから畳まれたTシャツを二枚持ってくる。


「ちょいと小さいサイズでマスカラスマンと桜井にこのTシャツでジャミラは相当きついかなーと。それから雨宮、お前メガネ外してこれ見える?」


 ハイジさんが雨宮にメガネをはずさせ、スマホの画面を見せるが雨宮さんはよく見えていないようだが、踵を踏んでた星野が靴をスパーンとハイジさんに蹴りつけたのでなんかダメなやつなんだろう。


「ということはメガネ禁止なので自ずとジャミラは絞られる。リーベルトと星野、お前らだ」


「いやわたしもコンタクトですけど? これまでの旅でもさんざんメガネかけてきたじゃないですか」


「お前の視力は雨宮よりマシ。それから星野。お前はピアス外せ。耳介が千切れるから」


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