【やめるんだ! 利き手はやめろ! ブルガリア!】第10話 驚くなかれ! 大学発見 その8
7:30
(銅鑼)
『香港超功夫物語』
前回までの『香港超功夫物語』は……
超精神修行により、超即身仏拳弐式を習得した猛虎兄弟! 圧倒的強さで達人の功夫珠を9つ奪い、その功夫パワーで超英国紳士拳を完成させようとしている極悪イギリス野郎チャーリーを追い詰める! さぁ、いったいどうなってしまうのか! 香港の平和は猛虎兄弟! お前たちの功夫にかかっている!
(銅鑼)
『1998話 超決戦! スゴイぞ超即身仏拳弐式兄者!』
「フ、アナタマータ私ニコロサレニキタデスカ……」
「この前までの俺だと思って舐めるなよ腐れブリテン野郎」
「オー、コレダカラアジア人ハ困リマス……アヘン漬ケニスルノガ一番デース」
スチャ
「この前の俺だと思って舐めるなと言っているんだ!」
スチャバキー
「ホワッツ!?」
「どうした、笑えよチャーリー」
「ク……クツジョクデース!」
ブンッ! スカッ!
「ハ、速ヤーイ……」
「ハーッハッハッハ! どうやら実力に差がつきすぎてしまったようだな! 今の貴様など殺す価値もないぞ!」
「す、すごいぞ兄者! これなら本当に勝てるんじゃないか……?」
ゴクリ
「兄者! 兄者! 兄者!」
「ワーすごいぞ兄者があのクソブリテン野郎をぶっ倒して、師父の仇を取ってくれるるぞー」
「兄者! 兄者! 兄者!」
ワイワイワイ
「ケッ、今すぐ師父たちの功夫珠を返し、そして二度と香港の地を踏まず国で女王のケツでも舐めるんだな!」
ブチッ
「ガッデーム! クイーンヲ侮辱スルコトハ許シマセーン! ハイヤァッ!」
シュッ!
「遅いわ!」
スッ……
「超激猛虎拳!」
バキィ!
「オォウ……」
ゲブハァビチャビチャ
「ハーッハッハッハ! どうしたチャーリー! 自慢の鼻が折れてるぞ!」
「ハァハァハァ、ファックデース……貴様マルデ以前ト別人デース……」
「当り前だ。俺は超兄者だ! もはや俺に敵なぞいない! それほどのスーパー功夫パワーを手に入れたのだ!」
ドン!
「ウゥゥファァーック! ファック、ファック、ファァァァァァック! アト1ツ、アト1ツ功夫珠サエ手ニ入レバ……」
「ほほぉう?」
「ファーック! ファック、ファック、ファァァァァック! アト1ツ、アト1ツ功夫珠ガ手ニ入レバ……超英国紳士拳サエアレバ貴様ナド……!」
「ハーッハッハッハ!」
7:45
(銅鑼)『香港超功夫物語』
「ミランダ! まだ生きてる冷蔵庫が見つかったぞ!」
「本当に兄さん! 中に入ってるは、えぇ~と」
「クラウン・コーラだ! それもキンキンに冷えたのが何ダースも! 両手じゃ数えきれないぜ!」
「Awesome! 今日からクラウン・コーラパーティね!」
クラウン・コーラ 全米のイチバンマーケットにて大好評発売中
7:47
(銅鑼)『香港超功夫物語』
「クッ……ガッデーム! ガッデム、ガッデムガッデェーム! アト1ツ、アト1ツ、功夫珠ヲ集メテ超英国紳士拳ノパワーヲ溜メレバ貴様ゴトキニ……」
「ほほぉう? 貴様の言うその超英国紳士拳とやらはそんなに強いのか?」
「ソノ拳ヒトツデ世界ト戦争シテモ勝テル力ダト古文書ニアッタ……ガッデーム! ファーック! アト1ツ、アト1ツ、功夫珠ヲ集メラレレバ貴様ナド……」
「本当に俺に勝てると言うのだな?」
「……。……ファーック! ガッデーム! アト1ツ、アト1ツ、功夫珠ヲ手ニ入レルコトガデキレバ貴様ゴトキニ……」
「フン!」
バキー
「アォウチッ!」
「い、いったい兄者は何をしてるんだ……ッ? 早く止めを刺さないとチャーリーは危険な男なんだぞ! 兄者! 早く止めを!」
「情けないぞ弟よ! 貴様も超即身仏拳弐式を習得したのだろう! 今更何を恐れる!」
「ガッデーム! ガッデームガッデーム! アト1ツ、アト1ツ、功夫珠ガ手ニ入リサエスレバ……」
7:55
一体全体、何故兄者は止めを刺さないのか? いったい、香港はどうなってしまうのか?
つづく
8thステージ ???
権藤教授を筆頭に何人かの教授が星野、桜井、雨宮さんのクソ一年生トリオと一緒に我々を待ち伏せ。
「よく来たな。ここはスペシャルステージ、『番長承認試験』だ」
権藤教授がラスボスのパイプオルガンのような威圧的大音量。
「現在の我が校の番長は陣内、貴様と言うことになっているな」
「そうだな。他に誰がいるよ」
「確かに貴様の番長としての働きや影響は認めよう。だがいい加減退け。これは先日、貴様が飲んだくれている時に録音したものだが」
「おっとぉ、それはちょっとやめないか。俺とお前の友情に亀裂が入るぞ権藤」
権藤教授がレコーダーのボタンをオン! ワイワイと居酒屋のような喧騒に混じりだいぶご機嫌なハイジさんの声が……。
「まぁ、去年の学祭でなんだろな……後継者っつーか次の大学の顔が見つかったしさ。星野、アイツはいいもの持ってるな」
これ恥ずかしいな!
「アイツが育てば俺も安心して卒業できるって言うか」
これ恥ずかしいぞ!
「長いこと陣内ズムに染まってきた大学がスケ番で一気に変わるかも……なんてなぁ」
これ恥ずかしいぞ! しかしハイジさんの心拍、なんとか堪える。
「育つってどういう風に?」
録音音声で鬼畜お姉さんの声。これ録音したの鬼畜お姉さんだ!
「星野には愛嬌が足りない。あれで誰もが知ってる星野の弱みってものが明らかになって威張っててもいつでもイジれる、って感じになると親しみやすくて威張りが柔らかい感じになるからさ。あと、あれだぁ。雨宮はメガネかけてる上に美人だから、被害者枠としては水原の上位互換だから。美人で被害者でメガネが割れるっていうわかりやすい被害の度合いを示すアイテムがあるから、俺と水原卒業しても大丈夫だなぁははは」
これ水原さんも恥ずかしい上に雨宮さんより美人じゃないってディスられた!
録音はここで終了。
「……で、どうだ陣内」
「でどうだじゃねぇよ。恥ずかしいよ!」
「しかし貴様と水原の後釜は探さねばなるまいとは思っていたのだ」
「だったらこの『驚くなかれ! 大学発見!』を最初っからそっちのガキ共にやらせればよかったじゃねぇかよ」
「コイツらにはまだ学生からの恨みゲージが少なくてペナルティがぬるいからな」
「理由が意外と理に適ってんのかよぉ」
「そういう訳で俺たち番長審査会も時期番長を星野一本に絞り込み、貴様の卒業に合わせて新番長就任としたかったが今日偶然コイツら三人が大学にいてな。箔をつけるために急遽新旧番長対決を執り行うことにした」
「おいおい、××年番長やって来たのに後任が見つかったらもう噛ませ犬扱いか?」
ハンッ、と星野が鼻で笑う。
「慣れないツッコミが見苦しいぞ陣内」
「お前声籠ってんぞ花粉症か? 花粉注意報出てんのに春休みに何しに大学来てんだよ」
星野のイジりやすい弱み見つかったー!
「お前のママにバイブぶち込みにいく道すがら」
「このクッソガキが!」
ツッコミも出来るからまだ番長を降りたくない気持ちのハイジさん、慣れないツッコミで醜態を晒し完全に星野に競り負ける。
「と、いうことで番長の肝っ玉を試すぞ! 『グルメチキンレース! ゴチになります』! 明星! ルール説明を!」
「ハイ、番長審査会の明星です」
多分本当の番長はハイジさんでも星野でもなく卒業後も職員として大学にとどまってる鬼畜お姉さん。
「ルールはご存じ! 値段を見ずに各自料理を注文し、自分が注文した料理の合計金額と番組が設定した金額にどれだけ近づけることができるかを競うチキンレース! 設定金額との差が一番大きかった者が敗者となり、全員分の食事代を自腹かつ現金で支払わなければならないという、芸能人ならまだしも、大学生のお財布じゃあちょっと厳しい死亡遊戯よ! 気になる今日のお食事と設定金額は……未定です!」
「未定?」
「陣内くんと星野さんでジャンケンして勝った方が決めてちょうだい。どこでいくらでもいいわよ。もう全メニューの値段覚えちゃってる学食でいつも通りのお粗末な食事でもいいし、赤坂だの青山だの銀座だの六本木だのの超VIPレストランで設定金額100万円とかでも全然オッケーよ。わたしだったらそうねぇ。この前ニュースでやってた総理行きつけの四谷の焼き肉屋さんとかにしようかしら。だって、どれだけ飲み食いしても払うのは最下位の人だけだもの!」
さっき獲得した臨時収入50万円、早くも危機!
「とりあえずジャンケンなさい」
鬼畜お姉さんの口調が変わると本当に威圧的。





