【冬景色 寒くなければ いい景色】第4話 オーストラリア大陸縦断 その3
池袋。それは最もヤバいヤツらが集う町。オシャレ野郎、西武線と東上線でやってきた田舎者、ヤクザ、オタク(特に腐女子)、イキった大学生……
そんな池袋に「最萌」と呼ばれるメイド喫茶があった……その名も「おかえりニャン」!
この店が「最萌」たる所以……。それは店長・斜社車輪による徹底した教育と、“他薦のみ”受け付ける応募条件を潜り抜けた超精鋭メイドたちによる究極のおもてなし! そんな「おかえりニャン」のアルバイトにドブスが応募してくる。いじめられっ子だが心優しいドブス・多田太閃は、
「雑巾を虐待するとき最も効果的な方法って知ってる? 飾ってやるんだよ……ッ」
というヒドイ仕打ちを受け、「おかえりニャン」に応募されてしまったのだ! 既にクラスのマドンナ・瀬九上衣は面接をパスし「おかえりニャン」の主力メイドとして働いている。落ちるだろう。絶対落ちてるだろう。だってドブスだし。
クラスメートたちは太閃の面接の翌日、面接の様子がどれだけ無様だったかセグウェイに聞きに行くため「おかえりニャン」に足を運ぶ。しかし、そこに彼らを迎えたのは、「おかえりニャン」の一員となったドブス太閃だった! ドブスのまま!
そう、店長・斜社車輪が求めていたのは、見た目の美しさではなく心の美しさ! いくら美人でも、そこに本当の「おもてなし」がなければそんなもの木人形にすぎん! 器の美しさなどどうでもいいのだ! 俺の求めていたものは……俺の求めていたものは! それがいじめだとわかっていても逃げずに立ち向かうドブスなりの心の強さ! いじめだとわかっていても面接はちゃんと受ける真面目さ! いじめだとわかっていても、いじめっ子たちを喜ばせるためにあえておもちゃになる自己犠牲の精神! すなわちそれは愛! これだ! この子なら究極のメイドを決めるおもてなし選手権「O-1」制覇も夢じゃない!
今、池袋を舞台に、ドブスとメイドパラノイアのコンビのサクセスストーリーが始まる!
……という夢を見ながら赤道を跨いだマスカラスマン、オーストラリアの大地に立つ。
(御覧の作品は『帰ってきたうぉくのふぉそみつ』で間違いありません)
レンタカーが来ないのでハイジさんと良崎とマスカラスマンが持って来たゲームでピコピコタイム。
「おい死ぬな! 持ちこたえろリーベルト!」
「無理ですってこれ死にますって! もう回復アイテムがないんですよ!」
「じゃあ渡すからこっちのエリア来い!」
「こっちのエリアってどっちですか!?」
「エリア8!」
「エリア8……?」
「右の方!」
「地図ないからわかんないですよ!」
「とりあえずお前はそこから離れろ! マスカラス一時退却!」
「バカを言うな。俺一人で倒せる」
「お前こそバカ言うなあぁー! 死んでんじゃねぇかよぉ!」
「くそっ、認められるものか……ッ」
ハイジさん軽くキレる。っていうかここにいる日本人みんな無様だ。これジャップってやっぱり全員プッツンのギーグ野郎だぜメーンとか言われても反論できない。
「そもそもダークネスリバティドラゴンを相手にするのにリーベルトの装備がザ・クイーントリニティ装備でスキルに爆撃轟砕剣がないことがありえねぇ。それじゃあドラゴンホーンのブレイクもできねぇしペイン効果もブラスト効果もないからジリ貧になる一方だ」
「あぁん? わたしはザ・クイーントリニティ装備が一番調子でるって言ってるじゃないですか。そっちこそわざわざアークエンジェルズアーマー装備やゴールドファング装備を無意味に着てきて見せつけてたじゃないですかなんであれ使わないんですか」
「ダークネスリバティドラゴンにはダイヤモンドバーストが有効だからディフェンス固めてきてるんだよ!」
「なんでお前の方がキャリアもランクも上なのに守りに入っててわたしがオフェンスとブラストやんなきゃいけないんですか初心者なんですよわたしは! クリティカルもペインも狙えるのはお前の方でしょうが違いますか陣内さん!」
「お前つったかこのガキ! 指折るぞ!」
「お前こそ砂漠に捨ててきてやりましょうか! ワニ見つけたら絶対にエサにしてやる! わたしにとって陣内先輩などワニに食われる子ヤギと同じレベルです! むしろかわいい子ヤギが食べられる分そっちの方が心が痛みますよ!」
「本当に子ヤギがワニに食われるところも見たことねぇ中流家庭以下のゴミクズが知ったような口をきくんじゃねぇぞ! あれはなぁ、あれはなぁあああ!!! 本当に悪趣味だ!」
「とりあえず次は陣内さんは彩剣【轟】【天】【煌】【恵】【閃】全部使える装備で来てくださいよ! キャリアとランクが上な分お前が攻撃負担を大きくしなさいよ! わたしとマスカラスでアシストに回りますから!」
「お前……彩剣5種も搭載したらムーブゲロ重でとノーマルモーション値がアベレージを下回るぞ!?」
「だからマスカラとわたしでアシストするって言ってるじゃないですか! マスカラス、わたしと二人でゴッドブレスとアスクレピオスとロキ・マジックを発動させて陣内さんのサポートに回りますよ。陣内さんは彩剣揃えてモード:金剛羅刹で攻撃してください。次でいい加減仕留めましょう」
「だから機動力が死ぬって言ってんだろボケナス!」
「だったらライトニングブースターつければいいじゃないですか!」
「あんな高いもん使えるかバカが! あれはソロの時の切り札用だ!」
「なんですか陣内さんは! エリクサー惜しんでユウナレスカに負けるパターンの人ですか。何ッ回もあの長ぁーいムービーみてまたエリクサー使わずに死ぬんでしょうどうせ!」
「攻撃役やらせてやって、強敵に止めを刺したって快感を後輩に譲ってやろうって言う先輩心がわからんかぁ」
「チキンのセリフですね。ティーチャーに笑われますよ」
「っていうかにわかって自分で言ってるやつが偉そうに先輩に作戦指示までしてる時点で3没が見えてるわ。この連敗でそろそろランクの降格勧告が出始めるんじゃないのか」
「だからお前が仕留めろって言ってんじゃないですか!」
やべぇこいつら何言ってるかわかんねぇし協力とかできないタイプの奴らだ。このメンバーで3700kmは無理だ。ただでさえ無理なのに今まさに溝を深めているんだもの。
【自己批判】
昔の知人の作品のお気に入り数が旧『東京悪魔』を超えた。喜ばしいのと同時に抜き返すという燃える気持ちもあるが気持ちしかないです。





