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第7話 新入生歓迎会当日【前半】

~前回のあらすじ~

 保健室にいた女子生徒、田中をイベント部に勧誘するものの逃げられてしまう。宮野曰く、彼女は山本達と同時入学らしいが、わけあって留年したらしい。

 宮野が田中を説得して新入生歓迎会歓迎会に彼女を出席させるので、山本は彼女が留年することになった理由を考え、彼女の気持ちを動かすようなプレゼンをするように宮野に薦められる。

 山本はじっくり考えるために、学校を早退するのであった。

 新入生歓迎会の当日になった。イベント部の三人は犬井に呼び出され、生徒指導室にいた。


「今日の部活動紹介の司会進行を俺がやることにしてある。そんで、最後の最後に、お前らの紹介するからその時までは倉庫に隠れておけ。…てか、マジで3人とも出る気か?俺はてっきり、プレゼンする奴だけかと思ったんだが。」


 吉田部長と結城副部長は何やら大量の紙の束を抱えている。


「プレゼンだけだと不安だったから、結城と相談してビラ作ってプレゼンしない俺たちがビラ配りに徹することにしたんだ。」


 ビラには、【イベント部創設!新しい歴史を一緒に刻もう!】なる文章が書かれている。


「山本君、プレゼンの内容は大丈夫なの?」


 結城が今回の主役に声を掛ける。彼は、眉間に皺を寄せながら答える。


「大筋は大体決まってる、。あとはうまく言えるかと、聞いてるやつの心に響くかだ。」


 少し不安げな山本に、犬井が声を掛ける。


「大筋が決まってるんだったら心配要らねえじゃねえか。あとは堂々とプレゼンするだけだろ?弱気なプレゼンほど相手にされないものはないからな。」


 まともなことを言う犬井に3人とも驚き、犬井を見直しかけたが、次の一言で犬井はその大事なチャンスを自ら潰すことになる。


「なよなよしてる先輩のいる部に入ろうなんて女子はいないだろうしな。」




 かくして新入生歓迎会は始まった。イベント部の3人は、体育館の倉庫に息をひそめている。マイクを通した声は、倉庫まで響いているので犬井の合図を聞きのがすことはなさそうだった。


「山本、落ち着いて行けよ?お前が失敗したら、せっかくのチャンスを棒に振ることになるからな。」


 吉田は励ましているつもりのようだが、結城には、山本にプレッシャーをかけてるようにしか聞こえなかった。当の本人は耳にすら入っていないようで、ブツブツと、プレゼンの内容らしきものを呟いている。それよ見た結城は、特に根拠はなかったが成功するような気がした。


『…これで、プログラムに載っている部活動紹介は以上だ、がっ!実は、昨日、このプレゼンに参加したいと申し出てきた連中がいる。』


 三人は倉庫から飛び出した。山本は一直線に犬井のもとに向かう。


『そいつらは、イベント部というまったく新しい部を設立しようとしている。三分ほどこいつらに時間を割いてやってくれ。』


 犬井は、教師陣に向かってそういって、返事を聞かないまま、山本にマイクを渡す。山本にマイクが渡ると同時に、吉田と結城が、ビラを配りだす。


『イベント部の山本です。お騒がせして大変申し訳ありません。ただどうしても皆さんに伝えたいことがあり、犬井先生に無理を言い時間を割いてもらいました。』


 山本は、聴衆に向かって一礼する。


『我々三人は、一年のころどの部活にも所属しませんでした。理由としては、既存の部にあまり興味を感じなかったことと、一緒に部活に入るような友達がいなかったからです。ただ、この学校は部活に入ることが前提となっており、私たち三人の一年目の学校生活はとてもつまらないものとなってしまいました。』


『私たちは一年のころ、似た境遇の生徒として一緒にいる時間が長くなりました、孤独感は薄れましたが部活をしているような充実感は生まれませんでした。私たちは少しでもより学校生活を楽しみたい、そして一年のころ我々がしたような思いをするような後輩を少しでも減らしたいと思い、この部活を立ちあげました。』


『イベント部は、体育祭や、文化祭など。イベントごとにその行事を盛り上げるためのアクションを起こしていきたいと考えています。教師陣や、生徒会が思いつかないようなことを考え行動できる方、そんな人になりたい方を募集します。私たちと一緒にまだ誰も経験したことの無いような楽しい高校生活を送りませんか?長々と失礼しました。入部希望者の方を心よりお待ちしております。イベント部、広報担当。山本でした。』


 犬井にマイクを返し、早々に引き上げる三人。体育館から教室に引き上げている最中、吉田が嬉々として山本に話しかける。


「少々大げさだったけど、なかなかいいプレゼンだったぞ!」


 結城もそれに同調する。


「確かにいいプレゼンだったと思う。しかし、広報担当って、何新しい役職作ってるの?」


 笑いながら結城が山本に結城が聞く。それに笑いながら答える山本。


「あのビラに、部長と副部長の名前がしっかり書かれてあったろ?それを差し置いてなんでこいつがプレゼンしてるんだって事の説明が楽なようにな。とっさに思い付いて言ったけど、よく考えたら面倒なこと言ったなって後悔してる。」


 三人は大笑いしながら自習が行われている教室へと入っていった。

 山本のプレゼンが終了したところで前半は終了です。山本のキャラがエピローグからずいぶん変わっていて、筆者も驚いています。(あれから一日とちょっとしか経ってないのに変わりすぎだろ)


 後半は、放課後から始まります!さあどんな展開になるのか、筆者も楽しみです(ぇ)皆さんもお楽しみに!

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