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無常

作者: 六條京
掲載日:2025/11/03

君の名は風を裂き

天まで届かむと思われた

金の冠は眩しく 剣は無敗というものを知る

君に時代はひれ伏し 夢は道を譲る


君は誰の言葉にも耳を貸さぬ

一人また一人と君の元を離れてゆく

光は色褪せ 剣は錆を知る

天空に二つとない太陽は他の者を照らす

地上に支配者はただひとり

夕べの帝国は花と散る


ようやく君も悟ったのさ

全てに意味なんかないってことを

君の手放した舵はもう二度と戻りはしないってことを

君はもう名もなき者

何も持たぬ根なし草




君はドンペリを呷る

摩天楼で口紅と嘘を厚く塗りたくる

この世の春というものを

よく知った風な顔をしていたろう

君は李徴の言葉や

古びた服を着た男の「人生の意味」を問う歌を

よく馬鹿にしていたね


今では君も明日のパンを探しに

彷徨い歩く 行き先もなく

この世には身を守る鎧が必要であるといわれるが

堕ちるときには堕ちるという

これで冬というものを知っただろう


ようやく君も悟ったのさ

全てに意味なんかないってことを

君の手放した舵はもう二度と戻りはしないってことを

君はもう名もなき者

何も持たぬ根なし草




時代は変わり歯車は回り出す

全ては白から黒へ移り行くオセロゲームのように

昨日笑う者は 今日には涙を流す

眺めるだけの者は オデュッセウスか何かに 

夢を託す 

けれども 目の前には 苦しみのみが残った

泥を見る囚人か 星を見る囚人か

倒れかけた旅人は不死鳥のごとくただ黄泉返る


ようやく君も悟ったのさ

全てに意味なんかないってことを

君の手放した舵はもう二度と戻りはしないってことを

君はもう名もなき者

何も持たぬ根なし草


何も持たない君は失うものがない気楽な挑戦者

未来は白紙で君は世界を変えられる


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