愛、哀遭い
許して欲しいわけじゃない
嫌われたいわけでもない
言葉のかけらで泣くから
心のどこかであなたが…
涙は透明な血液と
悪戯そうなその口元
得意げなその眼差しが
私の心をくすぐった
リキュールに振られた
覚束ない足取りと
冴え切った脳みそで
あなたの心に触れた
愛して欲しいわけじゃない
満たされたいだけなのに ねぇ
あなたが鼓動で語るから
私は気づいてしまうの
違う誰かがいたっていい
一番じゃなくたっていい
見えないところで泣くから
今だけはこっちを見てよ
出逢いは偶然と言う
コートを纏う必然なの?
夢を見ていたベッドの上
少女の頃もあったのに
スコールに降られた
眠らない街角で
傘一つ 影二つ
ふたりの前に立つわ
許して欲しいわけじゃない
嫌われたいわけでもない
怒ったふりをして泣くけど
あなたにずるく見えるかな
私じゃないって理解っている
その場所が欲しいわけじゃない
ずっとそう思っていたはずなのに
誰よりもあなたが欲しい
愛してる ねぇ 愛してる
私の方がその娘より
それだけじゃ足りないのなら
あなたはどうして…
愛して欲しいわけじゃない
満たされたいだけなのに
あなたの鼓動が語るから
私は気づいてしまうの
違う誰かがいたっていい
一番じゃなくたっていい
ずっとそう思っていたはずなのに…
今だけはこっちを見てよ
ねぇお願い 私だけを見てよ