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0話

ドタバタ異世界ファンタジー開幕!

リゾートバイトって知ってるか?


観光地なんかで住み込みでバイトするやつ


海の家とか


山荘とか


はたまた温泉とかね


俺もそのリゾートバイトをしている


いや、していた。









33才のSE


割とブラック企業で10年以上働いた俺が辞めるきっかけは些細なものだった。


働きだした当初は本当にブラックだった。


毎日朝から終電まで働いて休みも連絡きて結局働いて


有給なんか使った事も無ければ長期休暇も年末年始位なもんだった。


酷い時は3徹とかあったしな


それが当たり前だと思ってたんだが


数年前から徐々に変わっていった。


上司が変わって


会社も変わって


有給は取れるし、長期休暇も増えて


午前休みや午後休みまで取れるようになった。


そんで前よか給料いいんだぜ?


幸せだーって思ってたんだけど


休みが増えるとさ


ダラける時間が増えるわけで


もっともっとってなっちゃってさ


気付いたらさ


会社クビになってたわ!


そんなこんなで会社辞めてなにするかーってなった時に旅行したいなーって


京都行きたいなーって思ってさ


始めたよね、リゾートバイト


京都の木刀売りさ


俺も中学生の時買ったよ


家に帰ってからは1度も触ってないけどな。


ーーーそのバイトの俺がなんでこんなことになったのか


俺はただ楽して生きたかっただけなのに。








俺の目の前には1人の神を名乗る爺さんがいた。


「お主には選択肢がある。記憶を消して魂を洗浄し、同じ世界に転生するか、記憶を引き継ぎ肉体を変えて異世界に転生するかじゃ!」


夢かな?


俺はいつ寝たっけ?


さっきまで木刀の予備を取りに倉庫に居た気がするんだけど...


「じゃから!さっきから言っておろうが、お主は死んだのじゃ!木刀を棚から下ろそうとして台から滑り落ちてな!」


何回聞いても身に覚えがない。


「死の記憶など引き継がない方が良いじゃろ。そこはサービスじゃ。で、どうする?わしも異世界との狭間まで迷った魂など久々に見たからのう。出来れば儂らの世界に転生して欲しいもんじゃが。」


さっきから俺はひと言も喋ってないのに...


読心能力か!


「うむ。そしてお主は現在肉体がないからのう。話したくとも話せんじゃろ。で?どうするんじゃ?」


うーん


異世界でもいいかな?


さっきから何度もおススメされてるし、記憶無くして1からより強くてニューゲームでしょ!


異世界ファンタジーしてみたいしね


「おお!そうかそうか。転生してくれるか。それではサービスを2つやろう、1つはお主の魂に適したユニークスキルを。もう1つはお主の身体に適したクラスを授けよう!生まれはどうする?どの辺が良いとか何才がいいとかあるかの?あんまり年を重ねた状態にはできんがな。」


マジ?


ユニークスキルだのクラスだのマジでファンタジーじゃん!


楽しみだー!


ん?


年齢かぁ


流石に30過ぎから生まれたてで母乳からスタートはハードルが高い。


普通に歩けて会話できる年齢で若めがいいかな?


「ふむ。では5才として転生させよう。さらばじゃ!」


え!?


説明そんだけ?


初期装備の選択は?


チュートリアルは?


そのユニークスキルだとかクラスとかの説明は?








こうして京都の木刀売りから異世界への扉を開く事になった。


1つのユニークスキルとクラス、そして1本の木刀を持って。



よろしくお願いします!

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