序文『語り部の誓約にのっとった重要箇所の改変について』
本編から独立させました。
次から掲載するのは、『星よきいてくれ』の原型になった第一版、いわば『星よきいてくれ(プロトタイプ)』となります。
あらすじにも掲載しておりますが、『星よき』は、過去、二度書き直している作品です。
第一版はこれから掲載する、某小説賞へ送った、10万文字のもの。
第二版は、その後カクヨムに掲載し、2018年カクヨムコン3にも参加した、加筆修正版、通称『旧版』。
第三版が、カクヨムと小説家になろうに同時掲載という形で再スタートを取った、現在の『星よきいてくれ』、通称『新版』。
ここからは、第三版で大幅に変更される以前の『星よきいてくれ』第一版、少しだけ結末の違う『星よきいてくれ』です。
序盤は重複箇所も多いのですが、とちゅうから、見たことが無い『星よ』の展開が始まります。
よろしければ、本編と比較して、お楽しみいただけたら幸いです。
序文『語り部の誓約にのっとった重要箇所の改変について』
【腕の誓約 第一か条】
語り部は、対象となる読者に親身にならなくてはならない。具体的には、おいしそうな料理の描写などで、あえて読者に親しみのある料理名へと変更し、より感情移入を促すなどである。
【第二か条】
ただし、演出としての脚色以上に、事実を飾り立てたり、削除したりしてはならない。つまり必要ではない虚偽の記述は罪である。
【第三か条】
第一か条にのっとり、読者自らによる訳編、必要なより良い描写への改編は、許容されるべき範疇であり、罪に問われることはない。
……以上の【語り部の誓約】に乗っ取り、想定される読者への配慮としてこの物語はいくらかの編集を施すことを提案し、原稿を送る。
編集した箇所は以下である。
・メートル、センチ、グラムなどの単位の統一。
日本語における訳文では、以上の部分が、異世界アブ=オーヴォの文化を尊重するにおいて、無視しても良い改変箇所と判断した箇所である。
読者諸君により良く楽しんでもらうためには、独自の単位法則の設定は必要ないだろうと思うわけだが、きみはどう思う? 意見を聞かせて欲しいな。(Nより)
必要な改変と判断できます。問題ないわ。良いんじゃない? (Eより)
ありがとう! 実はきみならそう言ってくれるって思ってたんだ! (Nより)
これ、面白いと思う? (Eより)
どうかな? 僕は、良いと思うよ。だってファンタジーは、どこにだって行けるしね。(Nより)
それって……私たちにはもう今さらのことじゃあないかしら?
(あなたの魔女Eより)
連載版『星よきいてくれ』との違い。
・公募に送るやつだったので、10万文字縛りがあった。
・中盤から終盤にかけての展開が違う。
・じゃっかん異世界転移の香りが強い方向性の裏設定があった。(それらの設定は一部ボツにしたものもある)
・最終的なアルヴィンの体と、ミケの状態。
・敵キャラが少ない。
・文字数。