第三話 「もつべきものは何か」
「お前に頼みがある!」
俺は、ナオミにある事を提案した。そのあることとは・・
「え!仲間を探すですって!?」
「あぁ、今のままでは俺達は戦力差で負ける。相手は息がピッタリな程、
戦い慣れているはずだ」
「それに比べて俺達は会ってまだほんの少し!もう一人ぐらい仲間がいてもいいぐらいだ。」
「でも、仲間って言われても・・」
確かに考えてみれば仲間なんて探せるものなのか?仮にいたとしても敵かもしれない。
そうなったら前と一緒!いや、それ以上かもな。
「とりあえず何かしら探ろう・・・こうゆうときは」
俺は家にあるパソコンを使ってあらゆる情報を探した。
「えっと・・・何々?」
「変形自在のパイプ?そして、恐怖の裁き・・・」
もしかすると・・・な
・・・・深夜:玖珂大学の女子寮の前・・・・
「あのー、何故ここに?」
「最近、ここで女子寮に侵入者がいるそうだ」
「完全に、私達も侵入者ではないけど、怪しいですよ」
「そうだけど・・・まぁ、その侵入者をとっちめてる一人の女子がいるそうだ」
「その人が持ってると?」
「被害場所が丁度ここ何だよ・・しかもごく最近な」
最近起こった、女子寮の前での暴力、もしかすると侵入者を倒してる
彼女が、もしかしてだけど・・・
「そこで何してる!」
パン!!むちのようなものが俺のよこで音を立てて地面を叩いた!!
振り向くと、いかにも「鬼」って感じの眼鏡かけた女性がいた。
「あ・・・えっとー」
「主権者様が、貴方にお力になって頂きたいと言ってます!」
「おーーい!!ばか!言ってないし、俺の名前で言えー!!」
「主権者様?・・・もしかして」
は?いきなり彼女の表情がふつうに戻った。
すると、いきなり辺りがまぶしくなった・・この光は!!
「むぴ?いきなりどうしたのですか?」
眩しい光が消えたら光が消えたら、そこにはしっぽが生えた
女性が立っていた。
「すまん、いきなり戻して・・・」
「いいですよなー・・・て!」
しっぽ生えた女性はナオミをじっと見てた。
「なぁ?ナオミ、知り合いか?」
「え?・・・あー、うーんどこかで見たような・・・か!!」
「ナオミーーー!!」
「リムナーーー!!」
ナオミとリムナっていう女性はお互いに抱きしめあっていて
いかにも仲間と合流できた感じになっている。
「やはり君も、選ばれてたんだね」
「はい?俺??」
「そうだけど?、私は門道彩里私の相棒のリムナだ」
「初めましてー、あやりっちを守る守護者的な存在の、リムナですなー」
「俺は、海道亨です。実は今困ってて・・」
俺は、今起きてる状況を説明した。
「なるほどねー・・・で?私に協力と」
「はい、是非とも力になって頂きたいのですが」
「力になるってね・・はぁー」
彩里さんは、ため息をついて少し暗い顔になった。
「実はね・・・私の相棒のリムナは、鉄パイプになり自由自在に伸びたりできる変形型なんだ」
「だけどね、その・・・いいにくいんだけどさ・・・攻撃が一度も当たらないの」
「・・・は?」
「わ!私だってね!!侵入者を懲らしめるためにリムナを使ってるけどね!リムナ怖がって
全然倒してくれないのよ」
これは思った以上よりも最悪だな。
リムナちゃんをどうにかして敵にあっても怖くないようにすれば・・・
うーん、考えても中々思いつかない。
「練習がてらに対決します?」
「な!ナオミ!!」
「私は主権者様のために・・・いえ、海道さんのためにも強くなりたいのです。
それに今のままでも無理だと思います!やはり実戦練習とかをやらないと!!」
真剣に俺を見るナオミ、こんな感じに接してくるのは初めてだ。やはり俺のため
・・だったらなおさら俺も!!
「では、やりますか」
「いいですけど・・・ふぁ~、もう朝ですし・・・一旦寝てからで」
よく見るともう朝だ、さっきまで夜だったのに・・・
さすがに俺も疲れたような・・・気が・・・
・・・・女子寮:??・・・・
「う・・・うーん」
「は!ここどこだ?」
「むにゃむにゃ・・」
どうやら、俺は、寝てしまったようだ・・しかも女子寮の前で
でも何故部屋に?この部屋は?
「起きたようだね」
扉を開けてきたのは彩里さん、だった。彩里がいることによって大体分かった。
ここは女子寮の彩里の部屋だ、多分俺をここまで運んでくれたのだろうな。
「よく寝たでしょ?やるわよ」
「あぁ」
これが初めのスタート地点、必ずや元に戻してやるぞ!陽子。
海道は、彩里と実戦対決をすることにした。あくまでも練習だがこれがナオミとの協力合戦だ。
次回 「勝つべき存在と守るべき存在」
果たして、どうなるのか!?