作戦会議!やっぱし無理かも?
なんやかんやで、落ち着きを取り戻した幾人は、オフ会に向けて個人作戦会議をおこなっていた。
「とりあえず、このリアルイベント、もとい危機的状況をどう乗り切るべきか、オフ会は来週、それまでにどうにかして打開策をみつけださなくては!」
リザからのメールに、若干の脅迫のようなものを感じたのは、この際忘れることにしたようだ。で、どうするんでしょう?
「打開策として、ある程度のプランを考えたそれをシミレーションしていこう」
プラン1getout(逃げる)
文字どうり逃げる、急用ができたことにして少し遠出をする!そして、ほとぼりが冷めるまで逃げる!!
「これが今一番現実的かつ有効な手段ではあるな」
ただのバックレである事には、目をつむる。
「だが、これをしてしまうと俺のゲーム内でのマスターとしての立場が・・・」
バックレる
↓
皆から幻滅される
↓
ギルド解散
↓
終了
「だ、だめだ!これは、いかーーん!せっかくここまでみんなで楽しくやってきて、いい人キャラでとおしてきたレイアのイメージが終わってしまいかねん!!」
いや、そこまでのことにはならないだろうが、細かいことと世間体を気にするようになりがちな幾人でありました。
プラン2開き直る
いっそのこと、ここいらで、男であることを正直に告白してしまう。
「これは、みんなに対して正直に話すことでこれからは、罪悪感にさいなまれることなく接することができるようになるな」
確かにね~、でも失敗したら?
「そ、それは~」
告白する(男であることを)
↓
皆、驚愕する
↓
何人かがショックでギルドを抜ける
↓
ドミノ崩壊
↓
FINISH!!
「NOOOOOOOO!!これも、ギルドが崩壊するうえに、ネカマだったと周囲へ辱しめをさらすようなものだ!!」
だったら最初から女子キャラでプレイしなきゃいいのに~と言ってしまうと作品自体の危機になってしまうので、触れないようにしよう。では次
最終プラン、男を捨てる(女装)
男であることを隠し、いや、捨てて女になりきる
「こ、これは、男としてやってはいけないことなんだが、しかし成功すれば、これからのメンバーとの関係を良好に保ち、なおかつギルドも崩壊の危機から守ることにつながる!やっぱりこれしか・・・」
いやいや、他の二つのほうが、まだましだと思うぞー。しかもばれたら、一番やばいぞー気づけー。
「くそ!やっぱりだめか!!どうしたらいいんだ。」
幾人が個人作戦会議を白熱させているそんな時、玄関のインターホンが鳴る。