いきなりですがギルドオフ会!開催決定!!
「よーし、じゃあクエストの報酬の分配とお披露目でもしましょうか!」
レイアがギルドのみんなに声をかける。
「いよっしゃー!まずはオレからだ! 今回は、クエスト限定武器ドロップしたんだよなー」
ウルが自慢げに先のドラゴンモンスターからドロップした、限定武器を装備してメンバーに自慢する
「あー、いーなーあたしもその武器狙ってたのにー(´;ω;`)」「おめー」「うらやまー」・・・
ギルドの大剣職のメンバーから、うらやむ声が舞う
「いやーほんと、この武器、手に入れて使いたいためにこの職にしたんだよなー、やっと出会えたねー」
す~りすり~♡
恋人でもめでるかのように大剣に頬ずりまでしている。ウルはギルド内でもきっての剣マニアで、その熱烈さはメンバーからは軽くひかれるほどであった。
「次はわたしですー、今回はレア武器落ちなかったですけどー、なんとついにー、レベルが100到達しましたー」
「「「おーーー!」」」
ムムはギルド内でも一番の新参者で、最近まで別のギルドにいたのだが思うところがあり脱退したそうだ。これからどうしようかという時に、ギルドマネージャーのリザに勧誘され、このギルドに入ったということらしい。
「ムム氏おめでとー!」「これで最高位魔法も使えるねー」「お祝いだー!」
「ありがとーございますー、皆さんのおかげでーす」
「今回のクエストでは、この二人がメインかなー、それじゃ素材のアイテムとかをみんなにぶんぱいするよー」
レイアがアイテムの分配をしようとしたとき、リザがそれをとめた。
「あ、ちょっと待ってくださいマスタ、その前にみんなに報告があるんです」
「報告?何かあったかしら?」
「えぇ、マスターに内緒でみんなと話していたことがありまして♪」
「内緒で???」
「フフ♪みなさーん!前から話し合っていたオフ会のことなんですが、日程と場所が決まったのでその確認でーす」
「へ!?」
あまりに予想外のことに、我らがギルドマスターは間抜けな声を上げてしまう。
「おーそんなこと言ってたなー」「楽しみですー」「私も行くんですよ」「みんなでリアルに集まるなんて初めてですね!」
メンバーたちが楽しみだと話をしている中、マスターであるレイアだけは顔を引きつったまま固まっていた。
「ちょ、ちょっと!き、聞いてないんだけど!?」
「内緒でしたからねー♪ あ、マスターは強制ですからね? もう人数分予約しちゃいましたので♡」
「はぁぁぁーーーーーーーーーー!!!!!!????」
「あら、だってこうでもしないと、レイアさんたら参加してくださらないんですものー」
レイアが悪びれた様子もなく、そう告げる。
「そうだぜー、他の奴らは近い者同士で、たまに会ったりしてんのにあんただけ何処とも交流してねーじゃねーか」
「そうですー、リアルでのマスターに会ってみたいですー」
「わ、わたしも・・・」
「ギルドマスターとして、一度くらいは皆さんとリアルでも交流いたしませんとね♪ それではみなさーん日にちと場所は、ギルドのメッセージボードに書いておきますから確認しておいてくださいねー」
「「「はーーーーい」」」
「ちょ、ちょっとま・・・」
「それでは、マスターからのアイテム分配が終わり次第解散としまーす。では、マスターおねがいしますね♪ 」
「えぇぇ・・・」
レイアは何の言い訳もできず、オフ会への参加を決められてしまうのだった。