表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界アラサー転移者の冒険  作者: モッチ~
第1章 異世界の母娘編
8/70

第7話 初戦闘

空腹と渇きを癒し、軽く休憩を終えてそろそろ村へ向かおうかと立ち上がると、東の方からこちらに向かって走ってくる人影とそれを追いかけるように黒い何かが飛んでくるのが見えた。

まだある程度距離があったので【千里眼】で確認してみる。

人影の方は女の子だ。歳は見た感じ中学生位、13~15歳程か。頭の上に耳、お尻に尻尾がついている。


「獣耳キターーーーー!!」


思わず声に出してしまった。

まさか異世界での初遭遇が獣耳少女とは思わなかったからだ。

先に言っておくが俺はロリコンではないので悪しからず。ただ獣耳に感動しただけなのだ。


そんな事より少女を追いかけてる飛んでる黒い物体を確認する。


「ログに勇者召喚ってあった時に薄々そうだとは思ってたけど、やっぱモンスターっているんだな。今まで出会わなかったのは運が良かっただけか。」


その飛んでる黒い奴は大きなコウモリのモンスターだった。

なぜ普通のコウモリじゃなくモンスターだと思ったのかというと、見た目が普通じゃないからだ。体長は目視で50センチ位、胴体は丸々太っていて空を飛んでるにしてはスピードが遅く、少女が走るのと同じくらいの速さだ。赤い目をしていて鼻が上向きに尖っている。鋭い牙が口から出ていて噛まれたら痛そうだ。あんなのモンスターに決まってる。


色々と確認してると、、、


チロリ~ン♪

○中級技能【解析】を取得しました。


中級技能【解析】任意対象のステータスを解析し、見ることが出来る。


なんかまた優秀そうな技能を手に入れた。しかも今回は中級技能だ。

早速【解析】でコウモリを解析してみる。


【ジャイアントバット(子供)】

悪獣族 Lv.2

下級技能【吸血】


やっぱりモンスターだった。

しかもあのジャイアントバットは子供なのか。子供なのにあんなにでかいのか。大人だったらどんな大きさなんだよ。

レベルも俺の【旅人】より高いな。【吸血】って嫌だな、吸われたくないな。

色々な考えが頭の中を駆け巡る。

モンスターの確認をしている内に、段々と近づいてきた少女が俺に気付いて叫んだ。


「そこの人!お願い、助けて!!」


やっぱりそうなるのか。

モンスターに追われる少女を助けるってお約束イベントじゃないか。

俺はマントを外し、装備していた鉄の剣を鞘から抜いて右手に構える。左手には鉄の盾を持つ。

少女が俺の居る位置まで辿り着き、俺の後ろに隠れる。

その後すぐにジャイアントバットが現れた。

そのまま真っ直ぐ突っ込んでくるジャイアントバットを盾で受け止めて、剣を奴の胴体に勢いよく突き刺す。


「おりゃあぁぁぁぁぁーーーーー!!」

『ギャアァァァァァーーーーー!!』


ジャイアントバットが断末魔を叫ぶ。

意外にもあっさりと倒す事ができた。子供だったからそんなに強くなかったのだろうか。


チロリ~ン♪

○下級技能【吸血】を取得しました。

○下級技能【初級剣術】を取得しました。

○下級技能【初級盾術】を取得しました。


下級技能【吸血】対象のHPをランダムに吸収する。血液が流れていない者には効果がない。

下級技能【初級剣術】片手剣、両手剣の扱いが少し向上する。

下級技能【初級盾術】盾の扱いが少し向上する。


「うわっヤベッ!モンスターの技能かよ。」


【吸血】を使用したら俺は血を吸う事になるのだろうか?

HPをランダムに吸収するとあるので、何か別の形で得る事となるのだろうか?

どっちにしろ怖くて使う事ができそうもない。

【初級剣術】と【初級盾術】はこの先戦闘で役に立ちそうだ。


ジャイアントバットを倒した時に、返り血を浴びて鎧にベッタリと付いてしまった。


「うわっ、返り血でベチョベチョだ。最悪だな。」


初勝利でうれしいはずなのに、まさかの返り血でテンションガタ落ちな俺であったが【平常心】のおかげで取り乱す事はなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ