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異世界アラサー転移者の冒険  作者: モッチ~
第3章 貴族の娘と盗賊団編
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第46話 別れ

色々あったがようやく迷宮都市ガリアムに辿り着いた。

入口のある門までやってくると中に入る人たちで列を作っていた。迷宮で稼ごうとする者や商売をしようとする者等が大勢やってくるらしい。

時間がかかったが俺達の順番になった。ウィリアムと御者が門番の兵士の所へ行き手続きを始める。


「そういや街に入る手続きって何をするんだ?」

「主に犯罪歴の確認と街に入る為の税金の徴収ですよ。」

「出る時も徴収されるのか?」

「いえ、入る時だけですよ。ただ一度出ても期間内ならまた無料で入れます。犯罪歴の確認はされますけど。」

「そうか。」


元の世界にも入国税・出国税というのが存在した。犯罪歴というか指名手配だとか要注意人物か等調べられもする。場合によっては入国拒否もありうる。特に驚く事はない。

俺は元の世界に懐かしさを感じながら景色を眺めていた。

リーンの町の塀とは段違いにガリアムの塀は大きかった。目測で高さ10メートル位ありそうだ。塀の上にも兵士がいるのが見える。

中に入り馬車乗り場に停車する。

馬車を降りると数人の兵士がこちらへやってきた。


「君か?盗賊を撃退したというのは。」


話しかけてきたのは、真っ直ぐ腰まで伸びた青い髪が特徴的な美しい女兵士だった。

おまけに胸もデカい。鎧が窮屈そうに見える。


「そうですけど、あなたは?」

「私はこの街の副兵士長を務めているマーガレットだ。」

「俺は冒険者の亮助です。」

「この度はご苦労だった。話では結構大物だと聞いたので私も出向いたのだ。」

「そうですか。」


部下の兵士が馬車の中の盗賊の遺体を運び出し、調べ始めた。


「副兵士長、こいつは盗賊団薔薇の棘の幹部ベスですよ。懸賞金が懸けられています。」

「何?本当か?」

「間違いありません。」

「大物なのか?」

「ああ、確か結構な額の懸賞金が懸けられてるはずだ。準備しておくから明日の朝街の入口近くにある詰所に来てくれ。」

「分かった。」


兵士達は遺体を運んで去っていった。

俺はマーガレットの後姿を見て、いい女だなぁと思いにふけてると後ろでナナが膨れていた。


「亮助様!他の女ばかり見て喜んでないで私を見てくれればいいのに!」

「ナナ、俺の心が読めるのか?」

「顔見れば分かりますよ!」


どうやら自分で気付かない内に顔に出てるようだ。

【平常心】でも隠せないのか?困ったな。

俺が悩んでいると、ウィリアム達がやってきた。


「亮助さん、ここでお別れです。色々あったけどお世話になりました。リーンの町に戻ります。」

「助けてくれて本当にありがとうございました。自分一生懸命頑張ります。」

「いつか強くなってあんたもナナさんも越えてやるわ!」

「ああ、頑張れよ。」


早速リーンの町までの仕事が入ったらしく出発するそうだ。

俺達3人は彼らの旅の無事を祈りながら出発を見送った。


その後とりあえず今日の宿を探す事にした。

長期滞在の予定だからアパートとかを探そうかと考えたが、すぐに見つかるか分からない。なので当面は宿に泊まりながら迷宮に潜り、空いた時間に家探し等をする事にした。

しかし何件か宿を見つけたが何処も一杯で空いていない。

4軒目でようやく空いている宿を見つけた。

金額は1人1泊銅貨5枚だった。リーンの町は銅貨3枚だったのに普通に高い。

店主に聞くと最近迷宮ですごいお宝を見つけて大儲けしたパーティーが居たらしい。その話を聞きつけて冒険者が押し寄せてるんだそうだ。今まで普通に泊まれてた一般の人達が野宿にならないように値上げしたそうだが、効果は薄いようだ。

お宝の話は魅力的だが値上げの話はただただ迷惑だ。

他に宿はないみたいだし、俺はしぶしぶ1人銅貨5枚払ってその宿に泊まる事にした。

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