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異世界アラサー転移者の冒険  作者: モッチ~
第1章 異世界の母娘編
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第1話 転移?

「えっ!?はっ!?・・・ここは・・・何処だ?・・・」


俺は目の前に広がる光景を見てそんな言葉しか出てこなく、呆然と立ち尽くしていた。

いつも通りの朝、いつも通りに着替え、髭を剃り、朝食を食べ、会社へ出社しようと玄関の扉を出たら、愛車が停めてある車庫ではなく視界一面に見知らぬ風景が広がっていた。

一瞬我を忘れてボーッとしてしまったが、我に返り自宅へ戻ろうと後ろを振り向いたが俺が出てきたはずの玄関の扉はなくなっていた。

それと同時に猛烈な不安と焦りが心の底から込み上げてくるのが分かった。


「うっ・・・嘘だろ!・・・おっ・・・落ち着くんだ!・・・」

「どうしよう・・・どうすればいい・・・」

「考えろ!・・・考えるんだ!・・・」


チロリ~ン♪

○下級技能【平常心】を取得しました。


「ん?何だ今のは?平常心ってなんだ?」


俺の頭の中で鈴の音のような音が鳴り、聞いた事のない機械のような声が聞こえた。

訳が分からなかったがとにかく落ち着いて考えようと自分に言い聞かせる。


チロリ~ン♪

○下級技能【平常心】を発動しました。


「あれ?まただ、また聞こえた。」


すると何故か不思議と先程より落ち着いてきたような気がした。

そして俺はとにかく頭を働かて考える。

まずここは何処なのだろうか?

改めて周りをぐるっと一周見渡してみる。一面オレンジ色の大地、無数の岩山が点在していて腰程の背丈の植物があちこちに生えている。俺が知っている景色の中から一番近いのでいうとアメリカとかオーストラリアにある荒野みたいだ。とにかくどう考えても日本でない事は確かだ。俺は何処かに瞬間移動してしまったのだろうか?

まさかそんな事ある訳ないか。


「いや、待てよ。さっきの音、知らない声、そして突然知らない場所への移動、見た事のない景色。もしやここは異世界じゃないのか?」


普段から異世界物ラノベを好んで読んでいた俺には異世界に来たとしか思えなかった。

次の瞬間、ふと違和感にかられ空を見上げてみると、なんと太陽が2つあった。


「太陽が2つ・・・やっぱり異世界なんだ!もう確定だろ。」


目の錯覚かと思い、目を擦ってからもう一度空を見上げたが、やはり太陽は2つあった。


「はははっ!・・・確かに異世界物ラノベ大好きだし、来てみたいと思った事はあるけど、まさか本当に来ることになるとは・・・」

「ナンデダヨーーーーー!!」


無意識に叫んでしまった。

いや、とにかく叫びたかったんだ。


チロリ~ン♪

○下級技能【平常心】を発動しました。


また頭の中で音が鳴り、声が聞こえた。


「は~~~~~・・・もうなんなんだよ。」


俺は大きなため息をついた。

一体これからどうすれば良いのだろうか?

そして本当にここは異世界なのだろうか?

だとしたら無事に元の世界に帰る事はできるのだろうか?

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