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異世界アラサー転移者の冒険  作者: モッチ~
第1章 異世界の母娘編
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第16話 基礎知識

朝食はコウモリの肉と芋っぽい野菜を使った肉じゃがのような料理と、見たことない葉っぱのサラダだった。

獣人だから肉食だと思ったが、完全に肉食という訳ではなく野菜もちゃんと食べるようだ。

朝食を食べながらナナさんにこの世界の事を色々聞いてみた。


まずは時間の概念だが元の世界と同じなのは

60秒=1分

60分=1時間

24時間=1日

違ったのが、

30日=1ヶ月(31日の月はない)

16ヶ月=1年(春夏秋冬がそれぞれ4ヶ月)

という事だ。


今日はは春の3ヶ月目27日目だそうだ。

ちなみに曜日はないらしい。日曜日?何それ?って言われた。


次はお金に関してだ。

昨日は金貨1枚を大金だとナナさんは言っていた。相当驚きながら言っていたのでナナさんにとってはめちゃくちゃ大金なのだろう。


鉄貨が一番低い通貨で

鉄貨100枚=銅貨1枚

銅貨100枚=銀貨1枚

銀貨100枚=金貨1枚

金貨100枚=白金貨1枚

白金貨100枚=王金貨1枚


王金貨というのが1番上だそうだ。

2人とも白金貨と王金貨は見た事がないと言っていた。へぇ~金貨は見た事あるんだ、って言ったら俺が渡したのを見たのが初めてらしい。

この話を聞いてもいまいち価値がよく分からなかったので異世界物ラノベによく出てくる宿屋の相場を聞いてみたところ、平均的な宿屋で食事付だと銅貨2~3枚程らしい。

ナナさんの借金の金貨1枚だと宿屋に3333~5000日も泊まれる。確かに金貨1枚は大金だ。


そして元の世界に戻れるのか?と聞いてみた。

俺の問いにあんずは驚いてなかった。2人で畑に行っている時にナナさんから俺が異世界人である事、借金の心配がなくなった事、これから俺に協力していく事を話されたようだ。


「残念ながら私が知っている限りでは異世界人が元の世界に帰っていったという記録は伝説や噂を含め、聞いた事がありません。」


ナナさんはハッキリと言い切った。

ナナさんの知っている限りとはいえ、俺はいきなり最終目標が暗礁に乗り上げた形だ。

もうこの世界で暮らして人生を終えるしかないのか?

するとナナさんは気になる事を言い始めた。


「異世界人の勇者に会えば何か分かるかもしれませんよ。」

「えっ!異世界人の勇者なんているの?」

「10年以上前、冒険者だった主人と旅をした時に国都で一度見た事があります。サトウタロウという名前の黒目黒髪、人族の男性でした。現在何処にいるかは分かりませんが、生きていれば多少高齢でしょうけどまだ現役だと思います。」


名前からして日本人だ。間違いない、異世界人だろう。

当時ナナさんは14歳だったそうだ。そして異世界人の勇者を見た時、勇者は36歳だったらしい。今は生きてれば50歳か。

今後の目標はレベルアップと生活の安定、それに勇者探しだな。優先すべきはレベルアップだ。いざ勇者に出会えたとしても味方かどうか分からないし、敵対されて殺されたらシャレにならない。

それと生活の安定も案外重要だ。2人を今後どうするか決めなければならないが、恐らく一緒に旅をする事になるだろう。そうなると3人が安定して生活できなくてはならない。

結局の所、どれもこれも大切なのだ。


とりあえず目標も定まったところで、二人の今後について話をする事になった。

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