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異世界アラサー転移者の冒険  作者: モッチ~
第1章 異世界の母娘編
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第15話 翌朝

夜が明けると、俺は毎度お馴染みのあの音で目が覚めた。


チロリ~ン♪

○下級職業【村人Lv.1】を取得しました。

 【村人Lv.1】をメイン職業にしますか? YES/NO


職業を取得した。

【村人Lv.1】は何故取得したのだろうか?まさか村で一晩過ごしたからか?

んっ?それにメイン職業ってなんだ?メインにすると何かあるのか?

俺はよく分からないままとりあえずYESにして【村人Lv.1】をメイン職業にしてみた。


チロリ~ン♪

○固有技能【職業兼業】を取得しました。


【職業兼業】複数の職業に就く事が出来る。サブ職業の効果も全て反映される。


固有技能も何故か取得した。

俺は固有技能の説明を見てそのすごさに驚いた。

複数の職業に就けるって事は、単純に1つしか職に就いてない者より2つ就いている者の方がレベルが同じなら2倍強いって事ではないだろうか?極端な例えだったが概ね間違っていないと俺は思う。

複数の職業って幾つまで就けるか分からないが、これはかなり強くなれるんじゃないだろうか。

固有技能【職業兼業】のおかげで複数の職業に就けるって事は、通常は1つまでって事だ。

いや、2つ以上就ける者がこの世界に存在しないとは言い切れないから油断はできない。ただ、少なくとも職業に1つしか就けない者よりは強くなる事ができるのは確かだ。

基本的にはまだまだ弱いのだろうが、就ける職業の数によっては成長していけば最強間違いなしだろう。

これはチートだ。これぞ異世界!


後で確認したが、ステータスの職業欄がメインとサブに分かれていて入れ替えは自由に行う事ができた。


目が覚めていきなりの出来事だったが、頭を切り替えて起き上がり周りを見渡した。

すると隣に寝ていたはずのナナさんと寝床のあんずの姿がなかった。

俺は焦った。だってそうだろ?

色仕掛けにあう。

助けを求められお金を渡す。

そして姿が消えた。

これって騙されたんじゃないの?


クッソ~まさかの展開だぁ~って思ってたら2人が帰ってきた。


「はぁ~~~、良かった。」

「どうかしましたか?」

「あ、いや何でもないよ。」

「???」


安心した。2人は村の外にある畑に行ってきたようだ。籠には土がついた野菜が入っている。

俺は思い出したかのように【無限倉庫】からコウモリの肉を取り出すとあんずに渡した。あんずはナナさんにそれを見せてニコニコしている。


「あら?お肉なんて豪勢ね。」

「昨日亮助様が倒したジャイアントバットだよ。お母さん。」

「早速料理しましょう。」


昨日のジャイアントバット、見た目が少々気持ち悪いモンスターだった。正直な所、そんなに食欲は湧かない。

しかし、いくらコウモリでも肉は肉、2人の喜び様からしてこの世界では肉はごちそうのようだ。

仲の良い母娘の会話と台所に立つ姿に、俺は元の世界での平和な生活を思い出して感慨深かった。

関係ないけど、残念というか唯一の心残りは2人がエプロンをしていない事だった。

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