00;05「まさかの再会」
「お前は、宮子なのか?」
「ハァ、だから、何言って……」
「俺は転生した。これがお前にもわかる意味だ。」
「……」
宮川の後をついてきた彼と木戸。
だが、 目撃したのは彼らの 因縁 とも言えるだろ関係を
彼、いや、木戸が目撃してしまった。
「へ?……(何がどーなってんの?つーか
俺、なんでここにいるわけーーーーーー!!!!)」
木戸が考えてる間にいつの間にか放課後になり、レストランで話し合いになっていた。
二人は向かい合うように座り、その間に木戸が座っている状況だ。
「で、どこから話すべき?」
宮川が彼に尋ねる。
「どうして、……お前までがここにいるか。それだけの理由だ。」
「……、お前は、本当に歩は理由を述べるのが好きだよな、……。俺がこっちに来たのは……、「あゆ」が亡くなった翌日からや。」
「……え?「あゆ」って?」
自然と悠然と話す二人に木戸は疑問を口にする。だが、二人は「?」が出そうになったが我に返る。
「あゆっていうのは、俺の前の人生の名前。」
「そっ、それで俺はその「あゆ」って奴の友人「宮子」」
「へ、へぇー、で、でもなんでその二人が……。」
「ああ、俺たちは、転生したんだ。」
「…………て、てんせい?」
今にも頭の中が混乱しそうな木戸。歩・雅は笑いを零しながら話した。
友人と過ごした日々、辛かった日々、そしてあの日の事。
「せやから、俺は「あゆ」を追いかけてきたんや……今度こそ助けるって、今度こそ。」
先に思いをぶつけたのは雅。少々、おかしな部分もあるが……。
「(や……これってヤンデレでしょ。どう考えても……本物を生で……)」(汗)
助けようと木戸は歩のほうを見る。けど、歩の顔はどこか悲しげで……何も言えなかった。
それでも雅の言ったことはなんとなくわかった気がした。
その後は「彼女」としての人生の話を聞いた。
なんとなく面白くて楽しい日々だったんだな。と木戸は感心していた。
そして、時間は過ぎ……。
帰り際、彼らはストリートバスケのできるコートに来ていた。
「それで……どうするの?二人は。」
「ああ、とりあえず、このまま……。」
「生活していくよ。昔からの友人なんだからさ。」
ドリブルでかわしながらボールをゴールの中へと入れる。その
ゴールから落ちてきた、ボールを拾いコート外の雅からコートの中にいる歩へと渡る。 彼らはバスケをしながら話をしていた。
笑いあう二人。 二人にはもうーー。
「まぁ、でもこれからやろ?あゆ?」
「ああ、そうだな。」
二人には怖いものはないのだろうか
それともこれからが怖い出来事が起きるのだろうか?
「じゃあ……」