00;00.1.5「過去の友人<宮本 宮子視点>」
「いやや!あゆちゃん!あゆーー!」
私は叫んだ、友人の名を何度も……。
友人であった「神崎 あゆ」。目の前で事故に遭いなくなった。
「自分のせいだ、自分のせいだ!」と責め続ける。 だが、
それも知らず、他の人から聞いた言葉より、、
自殺へと思考が動く。
“ありがとう、娘と共に過ごしてくれて。”
“良かった。”
“怪我はなかった?”
“あ!汚れてる!”
“これって 血?”
“チッ、あの野獣。変なの付けていきやがって!”
“でも、良かったねー
うざいのが 消えて ”
「……」
どうしてや?なんで、あゆちゃんが、こないなことを言われなきゃあかんの? おかしいやないか! なんでや!なんでや あゆちゃんが死んでこいつらが生きてるんや? なんでや……
せや、あの時、あゆちゃんが
「さよか……」
“ーーーえ?”
「せやな、なんであゆちゃんが残していったか、やっとわかったわ。」
“み、宮子?”
「はぁ?何言ってんねん。その名を呼んでええのはあゆちゃんだけやで?しっかしホンマ、なんであんた等は消えへんの? もうええわ……」
“な、何を言って!”
「うちは一度も、あんたらを友達なんて思ったことなんてこれぽっちも考えてへんで。 うちの友達はあゆちゃんだけや!」
壊れ始めた想い、何かをぶつけるように宮子は叫んだ。
せやったな。あゆちゃん。にしてもうちが話しておった事ほんまに覚えてんな、すごいわ。
“「転生?」”
“「せや、転生。次に転生するならあゆちゃんと一緒の世界で……」”
“「スクッ。面白いね。そしたら男の人生とか」”
“「せやせや」”
いま、会いに行くねん あゆ
そして、彼女は自ら命を絶ち 転生をした。
“みやび”
“雅、おめでとサン。”
彼女、いや、彼も 無事、転生 した。
待っててや、あゆ。必ず、見つけてやるからな。
うちの たった一人の 唯一一人の 友人を
その後は、猫を被り、何事もなく過ごし。中学生の時、「木戸 裕也」と知り合った。彼は裕也が「あゆ」だと思ったが、ギャグを聞いて“人違い”だと気が付いた。
そして高校。桜の木を見上げる「あいつ」に出会った。
そのしぐさは彼女「あゆ」に似ていた。
驚く顔も、困った顔も、バスケで生き生きしている顔も、「あゆ」にそっくりだった。
「お前、宮子なのか?」
ああ、やっと再会や……遅いで………… 歩。
はい!宮子としての過去。作者的には少しばかりヤンデレになってしまいました。それでもやっぱり友人は大切ですね。もちろんペットである動物たちも。長年付き添っていたのに目の前で静かに亡くなるのはとても悲しいです。
さて!次は雅と歩の……分かち合えるのでしょうか?次回をお楽しみに!