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AM00:01  作者: 神原猫美
5/14

00;00.05「過去」

 

 「あゆ、お誕生日おめでとう。今日はケーキを買ってくるからね。」

 「うん。」

 

 まさか、自分の生まれた日に命を落とすとは誰も知らなかった。


 いつものように学校に登校し、普通に授業を受ける。


 “神崎さん、宮本さんが呼んでるよ。”

 「!、うん。ありがとう。」

 “いいえ、でも本当に美女と野獣ね。お二人は。”

 「ーーー。」


 いつも道理の言葉。そんな言葉を聞き流し、彼女は自分を呼んだ方へと足を向ける。


 「!、あゆちゃん。大丈夫?」

 「うん、大丈夫。今日はどうしたの?」

 「あ、そうやった。今日さ部活ないやん。せやから、一緒に帰らへんか?」

 「え?いいけど……。」

 「やったー。おおきに。」


 彼女を呼んだのは友達の「宮本 宮子」

成績優秀・容姿端麗で、男子のマドンナ・女子では憧れの的、ファンクラブまであるらしい。

 そんな子がなぜ、彼女と友達なのかというと……

 

 「え?そんなの関係はあらへんやろ。うちはあゆちゃんともっと仲良くなりたいだけやし、それに唯一の親友やもん。」


 というわけだ。ちなみに宮本は大阪出身、どんな時でも関西弁で起こる時が一番怖い。


 そして放課後、校門にて彼女を待つ宮本。

タッタっと走ってくる音が聞こえる。彼女の足音だとわかり、笑顔で向かる。


 「おつかれはん。」

 「うん、おつかれ。」


 お互い挨拶はそこそこに宮本は彼女をある場所へと案内する。連れて来られたのは、渋谷。


 「わぁー、凄いね。」

 「まぁね、いつものことやけど。」

 「……そうなんだ。」

 

 毎日のように通るらしく「え?こんなものじゃない?」という感じにいってくる。シュンと気持ちが落ち込む彼女に宮本は頭を撫でる。

 

 「!、ちょっと!宮子!」

 「あはは。ごめんごめん。やーほんま、あゆちゃんの髪は柔らかいな。」

 「……そんなわけなーー」


 照れながらも離れる彼女。   キキィーー


 「「!」」


 当たり前の出来事に目を疑った。彼女の目の前には車が、、、、

次の瞬間、  ドン!













 「ーーやや!ーあゆちゃん!ーーーあゆ!」

 (ああ、宮子。……………泣かないで……)


 何があったのか理解できない。ただ、友人が泣く姿が切なくて痛くて、声を出そうとするが、何かが溢れてた。

 大粒の涙を流す、友人。その涙が彼女の頬へ流れ、彼女も泣いた……。




 ああ、泣かないで……………………そうだ、話。……物語のはなしをしよう?いつか宮子が言ってた。………あれ?なんて言うんだっけ?……あの話…………。




 そして、彼女は    「転生」    した。


 “あゆむ   歩  ”









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