00;03「友達と付き合い始めました。」
数日後、勉強と称した「ネタを考える会」に参加している……なんで?
「月光仮面は結構なお手前!」
「へーへー、分かったから。勉強しろって。」
「えー!だって!」
「……(うるさい……。)」
否、訂正しよう。「勉強とネタを考える会」で彼の家「神川家」にて行っていた。
彼は苦笑いと怒りが頂点にたしっていた。
ああ、うるさい……、いつも静かだったのに……。 いや、忘れているのだろうか。あの時と同じように……。
「ハイキューにハイ!キュート!」
「………………」 (呆れ)
「よし!勉強に集中な。」
「………うん。」
「!、宮川、それ違うぞ。」
「え、あれ?」
やっとのおもいで勉強に集中が出来た。
前回、彼の友人たちを紹介出来なかったので今、紹介しよう。
宮川 雅 おとなしく、裕也のツッコミ役。裕也からは「みや」とよばれている。
木戸 裕也 ダジャレ大好き少年。毎度、雅にハリセンで叩かれる。
ある程度終わった所で、外食をしに外へ出かけた。
「あ”ー!頭ン中痛てぇー!」
「うるせーよ、裕也。」
「だってぇ~ー。」
「……それにしてもお前らって結構、勉強出来んだな。」
「まぁな。」
歩きながら、喋る三人。
彼はなんとなく違和感が拭いきれない感覚があった。それが何なのかわからないままだが………
「んーと………!」
「?、木戸?」
二人が話している間に裕也は、小さな子どもがいる木へと向かっていった。
「あー、あれね。ちょっと離れててね。」
“?”
遠くから聞こえた、裕也の声。子どもたちを木から離れさせ。
「よっー!」
2・3歩走るように跳ぶように、木に引っかかっている風船を とった。
「…………。」
「おー、相変わらず、よく跳ぶなー。」
「はい、とれたよ。君の風船。」
“わぁー、ありがと。”
その光景に見とれてしまうほどだった。
裕也はとった風船を子供に渡し、こっちに戻ってきた。
「ワリィワリィ。」
「たくっ、それにしても相変わらずきれいなフォームで跳ぶな。裕也は。」
「え?そうか。」
他愛のない話をする宮川と木戸。彼は呆然と二人を見つめていた。
「?、歩?」
「……いや、お前らって、バスケ部なのか?」
「「………ああ。」」
「……俺さ、中学でバスケやったんだ。ポジションは……。」
笑って話し合う三人。その後は、外食をし、バスケの話で盛り上がった。高校では、違うポジションをやってみたいなどといった話。
楽しい時間はあっという間に終わりその場で別れた。
「「またな。」」
二人と別れた彼は、ストリートバスケコートに立っていた。誰かの忘れたボールを持ち、一人練習をしていた。